妊娠中に収入ゼロでもお金の不安がなかった理由|手取り14万円から7年、元本3倍になった私の投資【産後の追記あり】

資産のグラフを見ながら穏やかに過ごす妊婦さんのイラスト

妊娠中、働き方を見直さざるを得ない中で、「お金の不安」を感じる人は多いと思います。
収入が減る、でも支出は増える──そうした中で、私は“あること”を実践していたおかげで、とても穏やかに日々を過ごせていました。
実は、妊娠のずっと前から「もしも子どもを持つなら」「稼げなくなったとしても」と想定して、資産のほとんどを株式に投資していました。その結果、妊娠中は毎月の生活費を賄いながらも、資産はむしろ増えていました。
今回は、その裏側と「投資初心者でもできる現実的な方法」をお話しします。


フリーランスの私がずっと抱えていた「いつか止まるかも」

私はここ5年ほど、事業所得で生活してきました。

少しだけ経歴に触れると——最初は物販で独立して、個人事業主に。軌道に乗り始めた矢先、不毛な価格競争に巻き込まれてピンチになりました。そこからライバーとして稼げるようになり、立て直すことができました(ライバーは、妊活を機に手放しました)。
フリーランスとして独立して3年目くらいから収入は安定し、月々の生活に不安はなくなりました。ただ、一度事業のピンチを経験しているからこそ、「いつかこの流れが止まるかもしれない」という感覚は常にありました。

不思議なことに、稼ぎが増えるほど、お金の価値をより実感できるようになりました。だから、より一層、お金の使い方にはシビアに。収入が増えても余計な浪費には走らず、生活水準は変えず、余剰分はすべて投資に回していました。余計な浪費が増えると、稼げない思考になって稼ぎが崩れ落ちていきそうな、そんな感覚があったからです。

収入の半分以上を、株式に回してきた理由

その間、月の稼ぎは50万円前後になっていました。その50%以上は、ずっと株式に回していました。資産の90%近くが株式投資、という状態が続いていたと思います。一般的にはリスクの取りすぎと言われる比率ですが、私の場合はこれでちょうどよかったです(このあたりはリスク許容度が人それぞれなので、真似を勧めるものではありません)。
私にとっての投資は、“未来のための貯金”であり、“心の安定を得る選択”です。

ちなみに、私が実際に使っている証券会社はSBI証券。口座は17年ほど前に認知度で選んで開設したものの、書籍で学ぼうとして全くのちんぷんかんぷん。そのまま放置して、口座の存在すら忘れかけていました。

転機は7年ほど前。たまたまYouTubeで流れてきた、両学長(リベラルアーツ大学)の動画でした。証券口座の使い方から商品の買い方まで動画でわかりやすく解説されていて、「これならできる」と、休眠状態だった口座を復活させたんです。

投資開始初期は、貯金が100万円ほど。当時は手取り14万円の事務仕事で、毎月の支出は12〜13万円とカツカツ。投資に回す数万円を捻出するのがやっとで、iDeCoも月5,000円だけ積み立てていました(今思えば、当時はお金の使い方がまだ甘かったので、本当はもう少し捻出できたはずです)。それでも、少ない手持ちとお給料の中で、やれることをやっていきました。
個別株も初期から少しずつ買っていましたが、当時は5株、10株を買うのが精一杯。何十万円単位で買ったり、FANG+やNASDAQ100を買い始めたりしたのは、会社を辞めて事業で稼げるようになってからの話です。事業を始めて「自分で稼ぐしかない」状況になってからも、保有する株式はずっと心のセーフティーネットとして存在してくれました。あれから約7年、複利の効果で含み益の増え方も変わってきて、妊娠中も平穏な気持ちで構えていられました。

具体的な数字も出してみます。旧つみたてNISAで積み立てていた「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、産後9ヶ月の今、損益率+200%を超えました。投資した元本が、約3倍になっている計算です。この枠は売らずに、このままずっと持ち続けるつもりです。
旧つみたてNISAで積み立てたSBI・V・S&P500インデックス・ファンドの運用実績。損益率+201.55%、評価額の画面
↑実際の画面です(クリックで拡大できます)。元本が30万円ほどと少なめなのは、これが当時の私に出せる精一杯の積立額だったから。それでも、7年間でこうなりました。
ちなみに夫が新NISAを始める時(夫はそれまで投資はしたことがありませんでした)にもSBI証券を勧めて、証券会社は夫婦でSBIに統一しています。
SBI証券公式サイト→https://www.sbisec.co.jp/ETGate/

「子どもを持つ」というビジョンと資産づくり

私はずっと、「いつか子どもを産みたい」と思っていました。でも、なかなかそう思える相手には出会えず、結婚願望がありながらも、人を見る目はどんどん厳しくなっていきました。

そんな中でふと、自分の本心に気づいたんです。
「私はなぜ結婚したいのか?」「それは、子どもが欲しいから」「でも、結婚しなくても子どもは授かれるのでは?」
そう思ったとき、私の中で何かが変わりました。選択的シングルマザーとして生きる道も真剣に考え、実際に精子バンクについて調べる日々もありました。
だからこそ、「今のうちに稼げるだけ稼いで、投資でお金にも働いてもらおう」と強く思えたんです。もし稼ぎが止まっても、資産が増える流れをつくっておければ、子どもと生きていく道が見える──そんな感覚でした。

振り返って、思うことがあります。もし、たまたまYouTubeを見るきっかけがなかったら。もし、両学長さんの動画が流れてこなかったら。私は「鬱&貧乏」思考(両学長さんの言葉をお借りしています)のまま、今ごろひどい状態だったかもしれません。きっと独身のままだったろうし、お金もなくて、精子バンクを調べる気力すらなかったと思います。

その後ありがたいことに、信頼できるパートナーと出会い、妊娠・出産に至りました。


妊娠中、仕事を完全に止めても資産は減らなかった

妊娠がわかったあとは、つわりがひどかったことや、流産のリスクを減らすためにも、2025年3月から仕事を完全にストップしました。
それでも、資産は減りませんでした。むしろ、市場の流れに後押しされて少しずつ増えていました。

生活費は夫と折半で、私の負担は毎月5〜6万円ほど。それ以外の個人的な支出は、ほとんど買うものがないので、1万円あればお釣りが出るくらいです。つまり毎月の支出は、合計6万円前後。ちなみに、家族での遠出や、ベビー用品・家具家電といった大きめの出費は、いただいたお祝い金(夫婦のお金として管理しています)から出しています。なので、私個人の資産はそこでは減りません。これも大きいです。家賃を含め毎月きっちり支払いながらも、資産にほとんど手をつけずに済んでいるのは、あらかじめ仕込んでおいたおかげです。

もちろん、ずっと右肩上がりなわけではありません。何度か暴落に直面しています。収入がなくなる生活を前提に、株式比率を90%から80%へじわじわリバランスして、多少現金比率を高めてはいました。ただ正直に言うと、私が焦らずに過ごせたのは、そのおかげというより——どちらにしても、無風なんです。暴落時にいくら下がったのか、金額をもう覚えていないくらい、値動きには慣れています。というより、もともと値動きはあまり気にならない性格なんだと思います。嫌な気持ちには、なりますけどね。配当金も定期的に入ってきます。当時は年間12万円ほど——月1万円ペースで安定していました。毎月の支出が6万円前後なので、その6分の1を配当が賄ってくれていた計算です。

私は普段、お小遣いのような支出がほとんどない暮らしをしているので、生活費さえ確保できていれば、他にお金はほとんどかかりません。資産があるからといって贅沢もしません。
とはいえ、我慢生活でも投資貧乏でもありません。自分が価値を感じるものには、ちゃんと使います。離れて暮らす友人に、私がリピートし続けているオリーブオイルを贈ったり、両親に時々プレゼントをしたり、実家や夫の実家に行く時は手土産を持って行ったり。スマホやパソコンも、必要なら買い替えます。かけるところには、かける。ただ「なんとなくの支出」がないだけなんです。「働けない時期がきても、安心して休めるように」──そんな思いで備えてきたからこそ、穏やかな時間を過ごせているのだと思います。

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積立投資は、金額を落として継続

妊娠中、新たに資金を入れて個別株を買い増すことはしませんでしたが、積立投資は金額を落として続けていました。ライバーで稼げていた頃は、個別株投資に加えて、積立投資も枠いっぱいの毎月10万円までしていました。それが妊娠中は、SBI証券で月4,000円に。ほかに三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)でも月2,000円だけ、合計6,000円の積立でした。
金額としては小さいかもしれません。1ヶ月で考えたら、1日約200円。心の支え、というような大げさなものではなくて——ただ、ストップするのが嫌だったんです。少額でもいいから続ける。それだけの、淡々とした感覚でした。

個別株も配当株もやってみて、わかったこと

個別株についても、もう少し詳しく書いておきます。配当利回りの良い銘柄に結構な額を充てていた時期があり、単体で大きな含み益が出たことも何度かありました。短期的に見ればインデックスの利回りを上回っていた銘柄もあって、増えた分で他の銘柄に乗り換えたくなったりして、妊娠中はしばし利確をして、銘柄の整理や乗り換えをしていました。

「目的があって買う」個別株もありました。たとえば、JR西日本の株。遠方に住む友人から久しぶりに連絡が来て、「また会いに行きたいな」と思った時に、電車で行くなら株主優待が欲しいなと、100株買ったんです。当時、優待で運賃が半額になったからです(配当も2%ほどありました。最近の内容は確認していません)。
その後、今の赤ちゃんを妊娠してお腹が大きくなってくると、優待の有効期限内に電車での長距離移動は無理だなと。しばらく使えない優待は両親に譲り、優待が目的だったJR西の株は売却しました。運よく割安な時期に買えていたので、売却時には8万円ほどの含み益が出ていたと思います。
(今思えば、優待にこだわらなくても良かったのかもしれません。たとえば優待で運賃が15,000円浮いたとしても、同じ資金で配当金が20,000円もらえる銘柄に投資していたら、そちらの方が5,000円プラスだからです。とはいえ、同じ投資額で「福岡までの半額」を上回る配当がもらえて、なおかつ安心して持ち続けられる銘柄となると、なかなか見つからなかったかもしれませんが。)

ただ、個別株全体で見ると、含み益の増え方はインデックス投資の成績には及びませんでした。「もし最初から全部インデックスにしていたら、私の資産は今もっと増えていたはず」——両方実際にやってみた私の、正直な実感です。
収入があるうちは、定期的に入ってくる配当金も嬉しいものでした。でも収入が止まった今、私の目的は「配当をもらうこと」ではなく「資産を効率よく育てること」に変わりました。長期ではインデックスの方が成績が良いと言われていることもあり、個別株は半分ほど売却してインデックス投資に移し、あわせて現金比率も高めました(配当金狙いの投資は、また収入が出るようになったら再開するかもしれません)。(制度が新NISAに変わった時には、旧NISAの個別株を売却してほぼそのまま新NISAで買い直す、といった整理もしてきました)

こんなふうに、私は個別株でもインデックス投資でも、銘柄や投資信託ごとに「目的」を分けて買ってきました。短期・中期のものは、ある程度含み益が出たら売却して手元のキャッシュにする(上昇相場だったので、強気でいられたのもあります)。長期のものは銘柄を決めて持ち続ける——こちらは今もちゃんと保有していて、含み益もかなり増えています。この分け方が、後で書く「産後の安心」につながりました。

投資初心者でもできる現実的な方法

「投資」と聞くと、難しそう・怖い・お金がたくさん必要そう……と思う方も多いかもしれません。でも、私が続けてきたベースはシンプルです。といっても、私が自分で編み出した方法ではありません。「手数料の低いインデックスファンドに積み立てるのが良い」ということ自体、両学長の動画解説で教わったことで、私はそれをそのまま実践してきただけです。

・NISA(非課税制度)を活用する
・手数料の低いインデックスファンドに毎月積み立てる(私は現在、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と全世界株式(オール・カントリー)を利用しています)
・金額は100円からでもOK。最初は「投資を体験する」ことを重視

最近は、口座開設から購入までの手順をわかりやすく解説してくれるYouTube動画も多いので、何から始めていいかわからない方は、それらを見ながらやってみるといいと思います。実際にやってみると、意外とシンプルです。

【追記】産後、そして今(2026年7月)

この記事は妊娠中に書きましたが、産後9ヶ月近く経った今の状況も、正直に書いておきます。
仕事は、止まったままです。そして物販もライバーも、どちらにしても、もうやるつもりはありません。厳密に言うと、妊娠前から細々と続けている小さなYouTubeチャンネル(お金系ではありません)から、毎月お小遣い程度——数千円レベルの収入がずっとあります。ただ、生活ができるほどのインパクトはないので、この記事では「収入ゼロ」「ほぼ収入がない」と書いています。子どもが1歳を過ぎる頃から、少しずつ活動を再開していこうかなと計画中です。
それでも、資産は今も増えています。株式比率は現在7〜8割。もともとリスク許容度が高いタイプなので私にはちょうど良いか、それでも少しリスクを取りすぎかな、という自覚はあります。

積立は、SBI証券で月1,000円だけに落としました。正直、この金額に大きな意味はないかもしれません。それでも「続けている」という気持ちのために続けています。三菱UFJ eスマート証券の分は現金化して、生活費と、一部はインデックス投資に回しました。
それからもうひとつ。中期目的で持っていたFANG+(米国ハイテク企業に集中投資するファンド)も、先日売却しました。もともと、現金のまま置いておくのがもったいなくて買っていたものです。元本は20万円ほどで、売却時の利回りは+50%を超えていました。産後の現金が減ってきたので、現金に戻した——それだけの、予定通りの話です。長期用の枠(+200%の旧つみたてNISA)には手をつけていません。

先ほど書いた「個別株の整理」も、実はごく最近の話です。インデックスに集約してスッキリさせて、育児や、このブログの執筆、これからやりたいことに集中したい気持ちもありました。当初は個別株を全部売却するつもりでしたが、最終的には10銘柄ほどに絞って、持ち続けることにしました。金額的には、今の私の資産の3分の1くらいです。また状況や気持ち、目的が変われば、その時に合わせて変えていくかもしれません。
そして売却した資金の一部で、投資信託を買いました。買うタイミングは図りません。「資金ができたら、1日でも早くインデックスに入れる」を淡々と実践しています。買ってまだ1ヶ月ほどなので、利回りはまだ小さいですけどね。
ちなみにこの時、最初は「オール・カントリー1本にまとめよう」と思って10万円分買ったのですが、やっぱりしっくりこなくて、後からeMAXIS SlimのS&P500も購入しました。買ったものを入れ替えるのは非合理なので、オルカンもこのまま持ち続けます。スッキリさせたかったけど、まぁいいや、と。
新NISA成長投資枠の画面。買ったばかりのeMAXIS Slim S&P500とオール・カントリーは利回り+2%前後、事業期に買ったNASDAQ100は+72%
↑買ったばかりの2本は利回り+2%前後。一番上のNASDAQ100は、事業で稼げていた頃に買ったものです(クリックで拡大できます)。
積立を減らした分はどこへ行ったかというと——AIサービスへの課金という「自己投資」に回しています。ブログの運営も、夫との家計精算用の自作アプリも、AIと一緒に作ってきました。お金に働いてもらうのと同じように、今はAIにも働いてもらっています。これが今の私の、いちばんリターンを感じている投資かもしれません。



まとめ|投資とは「未来の不安に先回りすること」

妊娠・出産・育児……人生の中でも特に変化の大きいこの時期に、安心して生活できているのは、数年前に「お金を使わない選択」をし、「投資」という形で未来の自分に仕送りしてきたから。
収入があるうちに“消費”ではなく“資産”に変えておくことが、どれだけ安心につながるか。投資の価値は「増えること」だけじゃなく、「今の自分を支えること」なんだと、私は実感しています。
※本記事は筆者個人の体験と考えに基づいた内容であり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本保証がなく、損失が出る可能性があります。ご自身の判断と責任で情報収集・ご検討ください。

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