これは産後1ヶ月弱で乳腺炎になりかけた時の記録です(41歳、母乳育児中)。
左胸のしこり、白斑、そして燃えるような痛み。調べれば調べるほど「乳腺炎の入り口にいる」とわかって、心配しながら過ごした日々でした。結果的には受診にいたる前に落ち着いたのですが、その時に何が起きて、何をしたのか。同じように胸の痛みが心配なママさんの参考になればと、時系列で残しておきます。
実は前から、授乳のたびに乳首が痛かった
振り返ると、サインはもっと前からありました。産後2週間くらい、まだ退院後に実家でお世話になっていた頃から、授乳のときに乳首が痛かったんです。
てっきり、赤ちゃんに吸われる摩擦が重なって痛くなっているんだと思っていました。でも、違ったのです。今思えば、あれは詰まりはじめのサインだったのかなと。
そもそも、あっという間に胸がパンパンになる時期だった
産後初期は母乳の分泌の調整がまだうまくいかないようで、私の場合、母乳はあっという間にたまりました。遅くとも4時間くらいで授乳しないと、胸はパンパン。放っておくと母乳が溢れてくるので、母乳パッドは必須でした。
私は親戚から使い残しの母乳パッドをもらえていて、本当に助かりました。もらっていなかったら、「母乳パッドを買う」という発想にいつたどり着いたかわかりません。タオルなどで代用すると胸が圧迫されるし、通気性も良いわけではないので、専用のパッドがあって良かったと思っています。
産後26日目、左胸にしこりと、リンパが腫れているような痛み
産後1ヶ月が近づいてきた頃。左胸にしこりができていて、リンパが腫れているような痛みがありました。搾乳しても治らず、日が経つにつれてどんどんひどくなっていきました。痛くて辛いけれど、この時はまだ「なんとかなるかな」と思えるくらいではありました。
乳首には白斑(白いポツッとした点)ができているのも確認。調べてみると、まさに自分は乳腺炎の入り口にいるんだとわかりました。
そんな中、11月4日(産後26日目)はちょうど産後健診の日だったので、クリニックで胸の痛みを相談しました。様子を見てもらい、白斑を手で絞り出してもらって、取れやすいところまできて、少し楽になりました。
白斑が取れた。「搾乳より赤ちゃんの吸引力」
そこから1〜2時間おきに赤ちゃんに吸ってもらう日々を続けて、4日後の11月8日、白斑が取れました。詰まりが解消されたのです。
クリニックで教わって印象的だったのがこの言葉でした。
「乳腺が詰まらないために一番効果があるのが、赤ちゃんに吸ってもらうこと。搾乳より赤ちゃんの吸引力の方が、深く搾り取ってくれるから」
たしかに、搾乳では治らなかったしこりが、頻回の授乳でスッと軽くなっていく感覚がありました。
クリニックで言われてハッとした、夜中の粉ミルク
実はこの頃、夜中は基本的に粉ミルクをあげていました。その方がまとまって寝てくれるから、つい。
そのことをクリニックで伝えたら、「それはやめた方がいい。母乳は特に夜中にたくさん作られるから」と説明を受けました。夜中に作られた母乳を出さずにいたことも、詰まりの一因だったのだろうと思います。
あとは、疲れを溜めないことも大切なようです。産後はやはり、極力休んだ方がいい。これは本当にそう思います。
余談ですが、この時期は夫とのすれ違いもありました。私は胸が痛いから、夜中でも極力母乳を飲ませたい。そう伝えているのに、夫は「ミルクあげる?」とよく聞いてくるのです。夜中だけでなく、昼間でも。夫としては少しでも長く寝たかったのだと思うし、悪気がないのもわかっています。
でも、こちらは「母乳を飲んでもらわなきゃ」という体の状況。それが伝わらなくて、自分の主張を無視されているように感じて、イライラと、ちょっぴり悲しさもありました。まぁ仕方ないか、と思いつつ。母乳の仕組みは、経験しない側にはなかなか伝わらないのかもしれません。もし今同じ状況の方がいたら、「胸の治療のために母乳をあげる必要がある」と、治療という言葉で伝えるのが良いかもしれません。
ぶり返し。チクチク刺す痛みと、また白斑
白斑が取れて楽になったと思いきや、翌日の11月9日。やはり左胸は詰まりやすいようで、たくさん飲ませても基本パンパン。チクチク刺すような痛みもありました。「初期の段階でいかに解消するかだな」と考えながら、授乳を続けました。
そして11月11日。チクチク刺す痛みに加えて、今度は燃えるような痛みまで出てきて、白斑も再発。まさに「炎症を起こしている」という感覚でした。しこりはなく母乳もよく出ていましたが、普通にしているだけで胸が非常に辛くて、「私の体、どうなっちゃうんだろう」とまで思ったほどでした。
燃えるような痛みの中、胸はカチカチ。「こんなふうになるんだ」と驚きながら、「他のママさんたちはどうしてるんだろう」「これが授乳中ずっと続くのかな、これが当たり前なのかな」とも考えていました。基準がわからないことが、辛さに拍車をかけていた気がします。
この時やっていたことは、
・1〜2時間おきの授乳(詰まりやすい左を多めに)
・出すのが追いつかないので搾乳も併用
・冷やす(私はあまり効果を感じなかった気がしますが、できることはやりました)
それでも痛みが進んでいる感覚があったので、この日、出産したクリニックに電話をかけて相談することにしました。
フットボール抱きで、驚くほど楽になった
電話をかけたものの、タイミング悪く助産師さんが対応中で、折り返してもらうことに。その待ち時間に、面倒であまりやっていなかったフットボール抱き(赤ちゃんを脇に抱える授乳姿勢)で飲んでもらったら、驚くほど急にスーッと楽になっていったのです。
「赤ちゃんにいろんな角度から飲んでもらうといい」という指導は本当にその通りだったんだなと、実感した瞬間でした。いつも同じ抱き方だと、同じ乳腺ばかりから飲むことになって、飲み残しの乳腺が詰まりやすくなるようです。
折り返しの電話で状況を説明して相談した結果、「もう1日様子見にしましょう」という結論に。そのまま症状は改善して、受診せずに済みました。その後、再発はありません。
そして不思議だったのが、治ってからのこと。授乳の間隔が5時間ほど空いて胸がカッチカチになっていても、まったく痛みがないんです。あの頃と同じくらい張っているはずなのに。短期間とはいえ大変でしたが、今となっては面白い体験だったなと思っています。結果的に治ったから、こう言えるんですけどね。
この経験で、授乳ブラを買う決心をした
実はこの時期、まだ授乳用のブラを持っていませんでした。妊娠前から愛用していたブラトップと、新しく買った大きめのブラトップで過ごしていたんです。
妊娠前からのブラトップは、大きくなった胸には小さくて、明らかに押しつぶされていました。胸の部分の服をぐっと伸ばすと少し楽になって、普通に着ると痛みがひどくなる。それくらい、圧迫が痛みに直結していました。
一方、大きめのブラトップは圧迫されないのに、それでも着ていると胸が痛い。こちらはカップ部分の通気性が良くないのが原因だったのかなと思っています。
そう気づいたのは、たしか2回目の時。それで、授乳ブラを買う決心をしました。
届いて着けてみた最初は「フィットしすぎかも。サイズを間違えたかな」と心配になったのですが、使ってみると実際はちょうど良くて。ゆったり、でもピッタリと包んでくれて通気性も良く、ブラトップとは全然違いました。もっと早く買っておくべきだったと、心からわかりました。
サイズ選びに迷った話も含めて、詳しくはこちらに書いています。
▶︎ マタニティパンツとブラ、いつ買う?41歳が実際に買った時期と正直な感想
授乳は、やりながら学んでいくものだった
今回のことで実感したのは、授乳は「やっていく中で学んでいくもの」だということです。産院で初めに指導を受けても、実際に始まってみるとわからないことだらけ。「そんなこと知らなかった」ということが次々に出てきました。思えば出産までは、授乳について疑問すら浮かばなかったんですよね。知らないことは、疑問にもならないから。
たとえば「乳製品や脂っこいものは控えてね」という話。私は健診で乳腺の対応をしてもらった時に、看護師さんから教えてもらいました。それで一時的に乳製品は摂らないようにして、調理に使う油も極力減らしていました(もともと脂っこいものはあまり食べない方ですが)。
一方でその後、ネットでは「食べ物と乳腺炎の関係にはエビデンスがない」という情報も見かけました。目の前で親身に対応してくれた看護師さんの言葉と、ネットの情報。正直、どちらが正しいのかは私にはわかりません。ただ私は「できることは全部やりたい」時期だったので、控えたことに後悔はありません。気になる方は、助産師さんや産院で相談してみてください。
まとめ:私の場合の原因と、効いたこと
なりかけで済んだ私の場合を、振り返ってまとめるとこんな感じです。
【心当たりのある原因】
・夜中の授乳を粉ミルクに置き換えていた(母乳は夜中に多く作られる)
・ブラトップの圧迫と通気性の悪さ(授乳ブラをまだ持っていなかった)
・いつも同じ抱き方で授乳していた
【効いたと感じたこと】
・1〜2時間おきに赤ちゃんに吸ってもらう(搾乳より効いた)
・フットボール抱きなど、抱き方を変えて飲み残しを減らす
・白斑はクリニックで対応してもらった
・迷ったらクリニックに相談(産後健診でも電話でも、親身に対応してもらえました)
授乳時の乳首の痛みは、摩擦のせいだと思い込まず、詰まりのサインかもしれないと疑ってみてください。私のように「なりかけ」の段階で対処できれば、それが一番です。
※この記事は私個人の体験をもとに書いたものです。乳腺炎は発熱など全身の症状が出ることもあり、対処法や経過には個人差があります。痛みが強い時や迷った時は、早めに産院や助産師さん、医療機関に相談してください。
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