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産後の里帰りから自宅へ帰る時期は、「産後1ヶ月〜2ヶ月ごろ(1ヶ月健診の後)」が一般的だと言われています。
でも私は、退院後わずか2週間で自宅に戻りました(出産は帝王切開でした)。そして、この選択に後悔はありません。
先に答えを言ってしまうと、里帰りの期間は「長さ」ではなく「目的」で決めるのが、いちばん納得できると思っています。私の目的は、この3つでした。
・産後の心と体をしっかり休ませること
・両親に、新生児との時間を持ってもらうこと
・夫に、できるだけ早く新生児育児の「当事者」になってもらうこと
この記事では、この決め方にたどり着いた経緯と、2週間の里帰りのリアル(1日の流れ・気を使ったこと・お金・夫との関わり)を、41歳初産の体験談としてまとめました。「いつ帰ろう?」と迷っている方の判断材料になれば嬉しいです。
なお、私の実家は自宅から車で片道40分ほどの距離です。ご実家が遠方の方には当てはまらない部分もあるかもしれませんが、ご了承ください。
結論|「いつ帰るか」は、長さではなく目的で決める
私はもともと妊娠中から、「里帰りは短めにする」と決めていました。
いちばんの理由は、夫にもできるだけ早い段階から、新生児との生活を体感してほしかったからです。
夜泣きや授乳、オムツ替え。生まれたばかりの赤ちゃんとの生活がどれだけ大変なのかを、“手伝う側”ではなく当事者として一緒に経験してほしい。そうすることで、これから先の育児でどちらか一方だけに負担が偏る可能性を、少しでも減らしたかったのです。
ただ、初めての出産だったので、産後の体調がどうなるかは分かりません。
だから「まずは実家で体を回復させて、いけそうなら早めに戻る」という柔軟な方針にしていました。
実際には、産後の体調は想像よりも順調に回復。夫が育休を取れることになったこともあり、育休の開始日に合わせて、退院から14日目に自宅へ戻りました。
つまり「何週間」という期限で区切ったのではなく、「目的が果たせたか」と「体調」で判断した——これが私の決め方でした。
帝王切開でも、2週間で大丈夫だった?
帝王切開は開腹手術なので、入院期間も経腟分娩より数日長め(経腟分娩は5日ほど、帝王切開は7〜10日ほどが目安だそうです)で、産後の回復にも時間がかかりやすいと言われています。だから「帝王切開なら、なおさら里帰りは長めの方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
私の場合、クリニックで「産後はとにかく安静に」と強く言われていたので、実家では買い物にも行かず、休むことだけを最優先にできました。この「本当に何もしなくていい2週間」があったからこそ、体は想像より順調に回復してくれたのだと思います。
もちろんこれは私の場合で、しんどかったらもっと長く実家にいたはずです。
私のように、最初から期間を固定しなくても、体と相談しながら決められる余白を設けられるという点では、こういった決め方もありかと。
そしてこれは、帝王切開に限った話ではなく——どんなお産でも、産後の体に休養が最優先なのは同じだと思います。
▶︎帝王切開後、出産から退院までの7日間|入院生活と回復の記録
もともと里帰りは考えていなかった私が、里帰りを選んだ理由
そもそも、里帰りをするかどうかから迷う方も多いですよね。親との関係、気の使い方、家庭の事情——人それぞれ、簡単には決められないと思います。
かくいう私も、もともと里帰りは考えていませんでした。少し、背景から。
私は独身の頃、選択的シングルマザーを考えていた時期があり、その話を母にした際、
「生活費とかどうするんだ?うちではみてあげられないよ」
と言われたことがありました。
「そうか、両親には頼れないかもしれないな。」
当時の私は仕事も順調で、人生で一番収入がある時期でした。蓄財も進められていて、お金や生活はなんとかなるしなんとかする、と覚悟していました。
こんな背景があり、里帰りは頭になく。
しかし、今の彼と復縁し、妊娠し、その妊娠中期に彼のご両親にお会いした際、彼のお母さんが
「里帰りはするの?できるならしたほうがいいよ」
と言ってくれました。
「そういえばその手もあったなぁ。」と思い出し、「言い出しにくいけど、実際に妊娠した今なら、母の反応もまた違うかもしれない。」と思い、母に改めて聞いてみることに。
すると、なんと返事は即答でOK。一つも躊躇しない親の様子に少し驚きました。
しかも、非常に嬉しそうでした。喜ぶ母の姿を見て、私も嬉しくなりました。
そうと決まると、メリットがたくさん見えてきました。
・食事・買い物・掃除をしなくていい
・一人じゃない安心感
・両親は3人育てた経験あり
・今も孫の世話をしていて現役
体への負担を減らし、安心できる環境で過ごすため。
それが、里帰りを考えていなかった私が里帰りを選んだ、いちばんの理由です。
実家での2週間、実際の暮らし
「里帰りって、実際どんな毎日になるんだろう?」とイメージが湧かない方もいると思います。ここからは、私の2週間の暮らしを「実家の環境」「1日の流れ」「両親の様子」「助かったこと」に分けてお見せしますね。
実家の環境
私の実家は築5年ほどの、まだ新しい家。両親二人暮らしなので、ややコンパクトな間取りです。
玄関を入るとすぐリビング。その横に日当たりの良い8畳ほどの畳部屋があります(2階には父の部屋と、大きめの一室と納戸があるくらい)。
母はその畳部屋を、私と赤ちゃんのために空けてくれていました。
本来は母の寝室ですが、布団を敷いて準備してくれ、母自身はリビング横のウォークインクローゼットのようなスペースで寝ることに。
リビングとキッチンが一体型なので、ミルク作りや夜間の動線もスムーズ。
初めての産後生活としては、とても動きやすい環境でした。
1日の流れ
赤ちゃんのお世話と、最低限の自分のこと以外は何もしなくていい毎日。なんとありがたい・・・!
赤ちゃん対応の基本的な流れは、クリニックで教わった通り。
赤ちゃんが起きる
→ オムツ替え
→ 母乳+粉ミルク
→ ゲップ
→ 寝かしつけ
→ 哺乳瓶を洗う
こんな感じで1セットが大体50〜60分。
新生児は1日ほぼ寝ているので、こんな感じで基本は授乳とおむつ替えくらいの対応。
その後に私も寝たら良いのですが、実際は起きてばかりいました。
リビングの食卓に座って両親と会話したり、スマホを触ったり新聞を読んだり、私が小さかった頃のアルバムを取り出してきて見ていたり。
ただ、起きているとしんどくなってくるので、限界になる前には横になるようにしていました(本来なら、起きていずにちゃんと横になっていた方がいいっです)。
食事は両親の時間に合わせて一緒に取りました。
赤ちゃんを前にした、両親の様子
赤ちゃんが泣くと、特に父がすぐに抱っこしてくれました。
母は家事などやることが多いし、父は何より赤ちゃんが可愛くて仕方なさそうでした。
もちろん母も、一段落すると
「どれどれ」と言って抱き上げます。
そして、さすが三人育てた両親。
赤ちゃんへの語りかけも自然で、あたたかい。
父親も穏やかな声で、
「おめーさんはどんな人生になるかにゃぁ」
「抱っこがいいのか」
「一人じゃ寂しくて呼ばってたのか」
なんても話しかけてくれていました。
母もそんな感じでした。
両親は心から嬉しそうでした。
私は長いこと独身でした。
まさかこうして自分の子どもを両親に見せることができるとは、人生どうなるかなんて、本当にわからないものです。
私と赤ちゃんのお世話の負担よりも、嬉しさの方が大きそうな両親を見ると、実家にお世話になると決めて、本当に良かったです。
助かったこと
母が私と赤ちゃんの生活を最優先に整えてくれたことは、とても助かりました。
食事もすべて母が用意してくれました。
ご飯とお味噌汁は必ずあり、手作りのお惣菜も数種類。
白米はおかわり自由。
納豆も常にストック。
タンパク質を意識したいと伝えると、卵も積極的に使ってくれました。
「うちは栄養はそんなに取れないけど、それ以外はできるからね」
そう言ってくれていましたが、温かい食事を毎日出してくれるだけでも十分でした。
父もよく
「何かほしいものあるか?」
と声をかけてくれ、ヨーグルトを買ってきてもらうこともありました。
そして「産後はとにかく安静に」と強く言われていたので、買い物にも行かず休むことを優先できたことも大きかったです。
きっと自宅だと、私の性格上、ちょこちょこ家事をやってしまいそうですし、
彼も少しは私に動くことを期待してしまうだろうと思っていました。
だから、“何もしなくていい”と言ってもらえる環境は、精神的に非常に良かったと思います。
あと、私が妊娠後期の時に、洗濯機が壊れたと母からLINEがありました。
「もうすぐ私と赤ちゃんが来るから、この機会に、修理ではなく新しいのに買い替えようかと思っている」と。
普段質素に生活している両親なので、その気持ちがより一層ありがたく感じました。
正直、気を使ったことも
実家に頼るといっても、「気を使わない?」「親と衝突したりしない?」と心配な方もいるかと思います。
正直に言うと、私も何から何まで完璧な環境、とは言えませんでした。
両親は60代。一回の食事量が、私からすると驚くほど少なめ。
例えばおかずは、お肉のスライス一口サイズが5枚ほどと、作り置きのお惣菜が数種類。
タンパク質が明らかに足りないのです。私だったら、あと3倍は用意します。
それと、母は野菜をしっかり洗い、よく火を通すタイプ。そのため栄養はたくさん流れてしまい、控えめだったかもしれません。
実際、滞在1週間ほどで口内炎ができました。長年ほとんどできていなかったので、「ああ、やっぱりか…」と(子供の頃は、毎月2回は口内炎ができていました…)。
栄養不足の母乳への影響も頭をよぎりましたが、入院中にしっかり栄養を取れていたこと、粉ミルクも与えていること、滞在が短期間であることを考え、「数週間なら大丈夫」と自分を納得させました。
また、夜の冷え込みも少し気になる点でした。
エアコンはリビングのみ。両親は基本、この時期(10〜11月)は電気ストーブ派。
私たちのために電気ストーブを近くに置いてくれましたが、赤ちゃんを近づけるのは心配だし、距離を取ると深夜は寒い。
だから、赤ちゃんの手が氷のように冷たいこともありました。ネットで調べると「体温調節のため問題ない」と書かれていましたが、やはり気になり、そっと手を握って温めていました。実際、その方が寝つきもよく、長く眠れているように感じました。
とは言え、実家での暮らしに大きな不満ではありませんでしたし、諸々天秤にかけたら十分ありがたい環境だったと思います。
実家にお金は払った?
里帰りを考えたとき、「実家にお金は渡すべき?」と一度は考えますよね。
実家とはいえ、大人が一人増え、さらに赤ちゃんもいる。食費も水道光熱費も、確実に増えます。
私にとってもこれは、地味に気掛かりなことでした。
妊娠中から私は仕事をしておらず、収入はほとんどありません。
もちろん、こういう時のためにとある程度のお金は準備してあったのですが、それでも出費が増えると思うと、正直「うっ…」と感じてしまいました。
とは言え、何もせず全部お世話になるのは、やっぱり気になる。
なので直接、「お金払うよ」と母に伝えました。
でも、「いらないよ」と即答。
はっきりそう言ってくれ、少し驚きましたが、ありがたかったです。
結局、生活費としてまとまったお金を渡すことはしませんでした。
でもやっぱり何かしらはしたいと思い、産後2週間健診の帰りに(母がクリニックまで送迎してくれました)ドラッグストアに寄ってもらい、実家のためにとトイレットペーパーを購入。香りのする、少しお高めのものです。
両親は自分たちではこういったものは買わないので、ささやかですが、せめてもの気持ちのつもりでした。
…でも母は、私の意図を勘違い。
私が実家のトイレットペーパーがすぐ破れて使いにくいから、自分の好きなものを使いたくて買ったのだと思ったようです。
「これあげるから使って」では、伝わりませんでした。笑
あと、バナナや豆腐も買って一緒に食べました。こちらは素直に受け取ってもらえました。
里帰りのお金問題は、本当に家庭それぞれ。
私は今回、たくさん頼らせてもらいました。
でも実家に帰るときは、いつも何かしら持って行っていますし、金額ではなく気持ちで返しているつもりです。
きっと両親も、それ以上のことは求めていないのだと思います。
里帰り中、夫を「当事者」にするためにやったこと
産後、ママばかり負担が増えて、夫は何もしてくれない——そんなトラブルの話もよく聞きます。
私はそうなるのをできるだけ避けたくて、里帰りの目的の一つを「夫に早く当事者になってもらうこと」にしていました。だから里帰り中も、夫と完全に離れていたわけではありません。
会社へ育休申請をするために母子手帳が必要だったので、実家まで取りに来たり、土日は時間を作って会いに来てくれたり。
夫は妊娠中とは打って変わって、赤ちゃん可愛いと喜んでいました。
だから私は赤ちゃんの写真を撮って送ったりを1日1回はしていました。
沐浴も、毎日が理想とは聞いていましたが、実家では3日に1回ほどにして、夫が来てくれるタイミングに合わせて行うこともありました。
自宅に戻ってから夫も一緒にできるように、練習の意味も込めての沐浴でした。
「里帰りから自宅に戻った後、結局ママばかり動くことになるんじゃない?」と気になる方もいると思います。心配ですよね。
我が家の家事分担の実際は、こちらの記事に書いています。事例の一つとしてよければ、のぞいてみてください。
▶︎家事分担表はいらない?産後も揉めない我が家の「決めない」という選択【夫の変化も記録】
また、「産後は何もしないでね」を経験者である親たちの口から夫に伝えてもらえた、ありがたい話はこちらの記事の後半に書いています。
▶︎妊娠中と産後で夫の反応はどう変わった?新生児期を一緒に過ごして感じたこと
まとめ|あなたの家庭の「目的」から逆算する
「親に迷惑ではないか」
「夫と離れて大丈夫か」
「自分の体はどうなるのか」
里帰りの期間を考えるとき、頭に浮かぶことはたくさんあると思います。
実際に2週間の里帰りをしてみて思うのは、里帰りは“長さ”ではなく“目的”が大事だということ。里帰りが正解、しないのが正解、長いほうがいい、という話ではなく、「自分たちがこれからどういう育児をしていきたいか」を基準に決めるのが、いちばん納得できる選択だと思います。
もちろん、心と体の休養という意味では、長く休ませてもらえるに越したことはないと思います。でも、家庭の事情でなかなかそうはいかない方もいれば、私のように「夫と早く新生児期を共有したい」と、あえて短めを選ぶ方もいるはずです。
私は今回、両親にたくさん頼り、夫には早めに当事者になってもらう選択をしました。これでよかったと、心から思っています。
里帰りの期間は家庭によって本当にさまざまですが、短期間でもいいという体験談として、あなたの選択の後押しになれたら嬉しいです。
※本記事は個人の体験をもとにした記録です。産後の回復には個人差がありますので、体調に不安があるときは、かかりつけの医療機関にご相談ください。
出産当日から退院までのことは、こちらにまとめています。
▶︎41歳・初産|帝王切開で出産した全記録【体験談まとめ】
▶︎産後初めての生理はいつ来た?量・期間・前兆のリアルな記録【完全母乳・産後7ヶ月】

