自宅保育か保育園か。「3歳まで一緒に」のつもりだった我が家が、1歳半からのこども園を決めるまで

自宅保育かこども園かで迷って考えるママのイラスト

自宅保育か、保育園か——迷っていませんか?
こども家庭庁のまとめでは、1〜2歳児で保育園などを利用しているのは約6割。つまり約4割は自宅保育で、どちらの選択も珍しくありません。迷って当然の、分かれ道なんですよね。

我が家も、3歳までは自宅保育のつもりでした。——が、結論から言うと、来年4月から、1歳半でこども園に入園する予定です。

こういうときって、「他の人はどうやって決めたんだろう?」と気になりますよね。この記事では、在宅で仕事をしながら自宅保育をしてきた我が家が、入園を決めるまでの一部始終を、正直に書きます。あくまで私の場合の話ですが、考える材料のひとつにしてもらえたら嬉しいです。



「3歳までは自宅保育」と思っていた理由

実は私も、早くから預けた方がいいのかどうか、何度も検索して迷いました。最終的に納得できたのは、「3歳までは親が愛情をいっぱい注いであげる。安心が何より大切」という考え方でした。
幸い、私は在宅で仕事をしていて、家にいながら娘を見られる環境もあります。だったら、小さいうちはそばにいてあげたい。3歳までは一緒に——そう考えるのは、自然な流れでした。

「預けた方が発達にいい?」「家だと遅れる?」——どちらも根拠ははっきりしない

ちなみに、「早くから預けた方が社会性が育つのでは?」「逆に、家で見ていると発達が遅れるのでは?」——と心配もありました。しかし調べてみると、はっきりした根拠はないようなんです。実際、「集団の刺激があるから伸びる」という意見も、「家庭でマンツーマンだから伸びる」という意見も、どちらも見つかります。

発達心理学では、子どもがお友だちと関わり合って遊ぶようになるのは3歳前後から。それまでは、隣にいてもそれぞれ別々に遊ぶ「平行遊び」の時期で、小さいうちは特定の大人との安心できる関係が土台になると言われているよう。
一方で、「3歳までは母親が家で育てるべき」といういわゆる3歳児神話も、厚生省(現在の厚生労働省)が1998年の白書で「合理的な根拠は認められない」としています。

要するに——早く預けても、家で見ても、どちらが正解という根拠はない。結局大事なのは、どこにいても「安心できる関わりの質」ということみたいです。

とはいえ、「刺激が足りないかも」も気になっていた

ずっと家にいるのもなんなので、生後6ヶ月くらいから、こども園の未就園児向けイベントに参加させてもらうようになりました。そして感じたのは、「早期保育も、いい刺激になるのかも」という前向きな感覚でした。

わが家の毎日はというと、起きている時間に相手をして、お散歩をして、月に2回ほど実家へ連れて行くくらい。あとは週末に、夫と3人で外出したり。支援センターは、車のない私には少しハードルが高い。親戚の子と遊ばせようにも、このあたりは共働きで1歳からの入園が当たり前の風潮です。
これが3歳まで続くと考えると、園に通う子たちより経験が少なくなるかも——。早くから人慣れさせてあげないと、後々可哀想なことになるかも——。だから「間をとって、早くても2歳児クラスからかな」という選択肢も、ちょっとだけ広げてみました。

きっかけは、ライフプランの計算——「ゆっくりしてはいられない」

そんな「3歳までは自宅保育」の方針が揺らいだきっかけは、ライフプランの計算でした。ふと、今の生活をこのまま続けるとすると、私の資産ていつまでもつの?そもそも足りてる?と。
そして、計算してみると、このままのペースだと私の資産が尽きる年齢が思いのほか早かったのです。
▶︎ 積立投資はいつまで続ける?あなたの「卒業ライン」は10分で計算できる【41歳の実例】

すると急に焦りが出てきて、「間に合わない、自分のことをもっとどんどん進めたい」——そう強く思うようになりました。
ところが、ここで壁にぶつかります。

現実:在宅ワークと自宅保育の「二重生活」で起きたこと

娘が大きくなるにつれて、「家で娘を見ながら、仕事も進める」という理想は、現実とぶつかり始めました。

まず、作業がとにかく進まない。書きものなどの集中が必要な仕事は、途中で中断されると振り出しに戻ります。再開しては中断、また再開しては中断。この繰り返しは思った以上にストレスで、細切れの時間では、かけた時間のわりにパフォーマンスも上がりません。実際、アメリカ・カリフォルニア大学の研究でも、作業を一度中断されると、元の集中レベルに戻るまで平均23分かかるとされています。数分の中断でも、失うのは数分では済まないんですよね。

いっそのこと、「寝ている間だけ集中して、娘が起きている時間は娘に全振りしよう」と割り切ってみたりもしました。しかし続かず。
赤ちゃんは、成長とともにお昼寝の回数も時間も減っていきます。しかも、日によって睡眠時間もまちまちだし、いつ寝るかもわからないし、いつ起きるかすらもわからない。それに、「そろそろ起きるかも」とどこかそわそわしながらの作業は、集中しているようで集中できていない。
最近は娘もひとり遊びが上手になってきましたが、それでもよく私のところへ寄ってきて、パソコンを触ろうとします。ノートパソコンなので、娘から逃がしながらの作業です(苦笑)
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「二人でいて感じる孤独」の方が、ずっと辛い

極力、娘が起きている時は相手をするようにはしていますが、それでももっと作業を進めたいときは、近くにいつつも娘をプチ放置し、無理にパソコンに向かうこともよくあります。
でもこれをすると、娘を無視しているような罪悪感が湧くんですよね。かといって集中できているわけでもなく、疲労とストレスだけが溜まっていく。結局、目的が達成できないとその日は何もできなかった感覚に。

そして娘の側から見たら——ひとり遊びが上手になってきたとはいえ、本音は構ってほしいことが多いはずです。それなのに、同じ部屋にママがいて、相手をしてもらえないなんて…。「自分よりパソコンの方が大事なのかも」と感じさせてしまっているかもしれないと気がかりです。

一人でいて感じる孤独より、二人でいて感じる孤独の方が、ずっと辛い

ちょっと大袈裟かもしれませんが——大人だって、目の前の人がずっとスマホを見ていたら、寂しいですよね。「寂しい」と言葉にできない赤ちゃんなら、なおさらだと思うんです。
「そばにいる」ことと「向き合っている」ことは、違う。そばにいるのに向き合えていないなら、その時間は、娘にとって本当に幸せなんだろうか——。

そして、綺麗事にならないように本音も書いておくと——娘のことは大事です。でも同じくらい、改めて「仕事」も大事になってきたんです。これからも娘や夫と、家族旅行を楽しんでいきたいから。私の個人的な消費のためではなく、要するに、家族のため。だからこの選択は、仕事を取って娘を諦める話ではなく、両方をちゃんと大事にするための話なんだと思っています。



保育料が想像以上に高い?!気持ちはまた「自宅保育」へ

こうして「預ける」方向に気持ちが固まり、次に向き合ったのが、お金のことでした。

保育代は、「出費」より「投資」

保育園に預けるとなると、保育代がかかります。それまでの私は、これを「出費」と見ていました。
でもこのとき、「投資」だと考え直しました。まとまった作業時間を確保できれば、仕事はきちんと前に進むからです。そして——娘と一緒にいる時間は、娘に全集中できるようになるはず。
「一緒にいるけど放置気味」な長い時間より、メリハリのある濃い時間。その方が、私にも娘にも良いのではないか、と。

「何への投資」かは、家庭によって違う

ちなみにこの「投資」、何に対する投資かは家庭によって違うと思います。
早くからお友だちや先生と関わらせて、家では与えられない刺激に触れさせる——子どもの成長への投資と考える家庭。
そして我が家のように、親の作業時間を確保するための、いわば仕事の経費に近い投資と考える家庭。どちらもあっていいはずです。

そして、現実につまずく

「よし、保育園だ」と調べ始めて、またつまずきます。保育料が、思った以上に高かったんです。
私はなんとなく「月2万円くらい?」のイメージでいたのですが、そんなことはありませんでした。3歳未満の保育料は世帯の住民税(市町村民税の所得割額)に応じて決まる仕組みで、自治体や子どもの年齢、保育時間によって変わります(3歳児クラスからは無償化されますが、それまでは有料)。園によっては教材費などの実費も上乗せされます。そういえば私の親も、「保育園はお金がかかるよ〜」と言っていました。ちなみに私自身は幼稚園育ちで、母はずっと専業主婦でした。
仕事のツール代などの固定費もすでにある中で、毎月の固定費がさらに増えるのは、正直これ以上厳しい。娘には申し訳ないけれど——と、気持ちはまた自宅保育へ戻っていきました。
自分を納得させる材料も、実はそろっていました。仕事はツールでの効率化が進んで、大きな山はひとつ越えたところ。毎日見ていた約2時間の動画学習もやめて、時間を作った。娘はひとり遊びが上手になってきたし、離乳食もこの先はもっとラクになる。「自宅保育でも、いけるかもしれない」と。

結局のところ、私はお金事情が判断を左右したということです。「自分がどうしたいか」によって、捉え方は都合の良い方に変わる。同じ事実がメリットにもデメリットにも見えてくる。だから、自宅保育に気持ちが傾けばその理由がいくらでも見つかるし、保育園に傾けば預けたい理由もちゃんと見つかる。なので、自分の本音がどっちを向いているかの方が、ずっと大事なのかもしれません。

夫のひとこと——「俺が出すよ」

それで、これ以上毎月の固定費が増えるのは無理ということと、だったら自宅保育にする、という私の決断を夫に話しました。
すると返ってきたのは、思いもよらない言葉でした。
「俺が保育料を出すよ」、と。
驚きました。そう言ってくれるなんて思ってもいなかったので——嬉しかったです。
「本当にいいの?」と夫の意思を今一度確認して——本当にそう思っているみたいだったので、「助かる、ありがとう。」と、娘をこども園に行かせることに決めました

正確に言うと、保育料にはまず児童手当を充てて、そこからはみ出た分を夫が負担してくれる形です。これまで児童手当はネット銀行の目的別口座で管理して、おむつ代やベビー用品をそこから出す運用でしたが、入園後は保育料に変わっていくことになります。
ちなみに「保育代は投資」には、思わぬ続きができました。結局その保育料は夫が出してくれることになったので、家計全体で見ればたしかに投資。ただ、生活費折半のわが家では、私個人が投資した形ではなくなりました。私の立場だけで見れば、夫の財布で私の時間を確保してもらったようなものです。この形になるとは、考えてもいませんでした。

決めてからは早かった——入園は来年4月、1歳半

決めてからは早くて、さっそく近くのこども園で入園の書類をもらってきました(市役所まで行かなくても園でもらえて、提出も園でOK。ありがたい仕組みですね)。
ちなみに娘は秋生まれ。1歳児クラスに入るのは来年の4月なので、実際に入園するのは1歳半ごろになります。「1歳から預ける」といっても、誕生月によってこんなふうに変わるんですね。

ここで、心に残っている話をひとつ。1歳2ヶ月でお子さんをこども園に入れた親戚のママさんが、入園前は「早く預けて仕事がしたい」と言っていたのに、最近は「もっと一緒にいたかった」と言っていたんです。赤ちゃんから幼児っぽくなって、コミュニケーションが取れるようになって、お世話の種類も変わっていく時期。気持ちが変わるのも、わかる気がします。
うちの娘もそろそろ1歳。私には、一緒に過ごせる時間があと半年あります。この時期を、めいっぱい楽しんでから送り出そうと思います。

余談:保育園への思い込みも、逆でした

恥ずかしい告白をひとつ。私は以前、「保育園に入れるのは、共働きが必要なご家庭」というイメージを勝手に持っていました。
思えば、先ほど書いた「幼稚園育ちで母は専業主婦」という私の家庭環境が、このイメージの出どころだったのかもしれません。でも、自分ごとになって初めて知ったのは、逆のケースもあるということ。保育料の負担を考えて、やむを得ず自宅保育を選んでいる家庭もある。どちらの選択にも、外からは見えない事情があるんですよね。「かわいそう」も「うらやましい」も、簡単に言えることではないなと感じました。




まとめ:「一緒にいる時間の長さ」より、「向き合う時間の質」

・3歳まで自宅保育のつもりだった我が家は、来年4月・1歳半でのこども園入園を決めました
・きっかけはライフプランの計算。でも保育料の高さに一度は引き返し——結局、根本はお金でした
・背中を押してくれたのは、夫の「俺が出すよ」のひとこと
・気づきとして大きかったのは「二人でいて感じる孤独の方が辛い」ということ
・自宅保育も保育園も、どちらが正解という話ではありません。家庭の形によって「みんなにいい」答えは変わる

いま「預けたら、かわいそうかな」と罪悪感を抱えている方へ。預けることは、愛情を減らすことではありません。向き合う時間の質を上げるための選択にもなり得ます。
我が家は入園までの半年、自宅での娘との時間をめいっぱい楽しむつもりです。入園後のことは、また記事で報告しますね。

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