「風邪を引くのは仕方ない」「花粉症は体質だから」「人前に出るなら最低限のメイクはマナー」「肌にはちゃんと手をかけなきゃ」——全部、当たり前だと思っていました。
でも、当たり前じゃなかった。ずっと思考停止していたのです。
きっかけは、ダイエットでした。エリカ・アンギャルさんの本と出会い、食べ合わせやデトックスを意識した食事に変えたところ、みるみると体に変化が現れました。目的はダイエットだったのに、副産物として思いがけないものを手に入れることになりました。
私が思考停止していた頃の話
思春期のころから、見た目にコンプレックスを持っていました。整形は考えていなかったけれど、「持っているものを努力で変えられるところまで変えよう」と、スキンケアを始めたのは高校生のとき。母に「そんなのまだ必要ない」と言われたのを今でも覚えています。今思えばその通りでしたが、当時は老化を少しでも遅らせたくて、予防のためにと考えてやっていました。
大阪で一人暮らしを始めてからは、自由と刺激の毎日でした。テレビはほとんど見なくなり、実家時代に刷り込まれた「ダイエット=カロリー制限」という情報をなんとなく頭の片隅に持ちながらも、実際の食生活は油物・炭水化物・アルコール中心。アルバイト先の賄いやお客さんの食べ残しの綺麗そうなものをつまんだり、薄皮パンを1日の食事にしたりと、間違った節約もしていました。
でも不便は感じていなかった。楽しかったし、お金は洋服・髪・化粧に1円でも多くかけたくて。見た目を磨くことが最優先で、食の質など考える余裕も発想もありませんでした。そのまま突き進んだ結果、栄養失調から白血球が減りすぎて2週間入院することになりました。今振り返ると、情報を疑わずに突き進んだ典型的な思考停止でした。
転機は、当時付き合っていた彼との同棲でした。家でお鍋を作って食べるようになり、食生活が少し整い始めました。そのころ本屋でダイエットについて調べていたらエリカ・アンギャルさんの考え方と伊達式ダイエットに出会い、食・美容・ダイエットに関する情報がまるごと一新されました。そこからみるみる変わっていったのです。
風邪をひかなくなって、10数年が経っていた
子どもの頃から重度の花粉症でした。小学校ではボックスティッシュを持参して、机の横にビニール袋をゴミ箱代わりにぶら下げて、授業が終わるたびにパンパンになったティッシュのゴミを捨てに行く毎日。花粉の季節が過ぎても鼻炎は続いていて、鼻の奥に痰が詰まった感じがずっとあって、時間が経つと喉に落ちてきて気持ち悪い。口呼吸しか選択肢がなく、鼻呼吸なんて苦しくてありえない状態でした。
それが普通だと思って、そういうものだと思って生きていました。
だから、治ったときの感動は今でも覚えています。鼻で呼吸できる。普通って、こんなに快適なんだと。逆に口呼吸の方がしんどく感じるようになって、見える世界が変わった感覚がありました。
鼻炎も花粉症も、今はありません。風邪もひかなくなって10数年が経ちます。正確には、コロナ禍でコロナにかかったことと、産後に一度風邪をひいたことはありましたが、それ以外はほとんど体調を崩すことがなくなりました。肌トラブルも消えて、スキンケアもほとんどいらなくなりました。
症状がなくなったら、色々なものが消えていきました。
・箱ティッシュが減らない
・病院に行く時間がゼロ
・薬を飲むことも、選ぶことも、買うことも消滅
・診察券でパンパンだった財布がすっきり
・引っ越しても「近所の病院探し」で悩まない
・薬代がゼロ。目薬も目洗い液も不要
・鼻呼吸できるから口も喉も乾かない
・体調が崩れないから、無茶しても寝込まない
・「症状で苦しむ」という感覚が、思い出せない
テレビでアナウンサーたちが「鼻炎持ちで鼻うがいしています」「帰宅後に鼻にティッシュを詰めています」と話しているのを聞いた時、昔の自分を思い出しました。気持ちはわかるけれど、対処療法を一生続けるより、根本から治してしまった方がその後の人生のクオリティは格段に上がります。でも、渦中にいると、なかなかその発想には至らないんですよね。
最近では注射一本で花粉症に効く治療もあるようで、毎年打つ方もいるようです。病院へ行く労力とお金をかければその年の春が楽になるなら、それも一つの選択肢だと思います。食を変えるのは、家族がいたり環境によっては難しい人もいるし、いつ結果が出るかわからないという現実もある。
ただ、食生活で治る可能性があるという情報は、知っておいてほしいのです。知っていてやらないのと、知らずにいるのとでは、まったく違う話だから。
化粧をやめたら、こんなものが消えた
高校生のころからスキンケアに熱心で、大阪では百貨店のコスメやエステにお金をかけていました。東京でお金に余裕がなくなってからは安いものを色々試すようになり、ピーリングもしていました。
27歳ごろ、頬の表皮が異様に薄くなっているような感覚になりました。外で風が頬に当たるだけでヒリヒリ痛む。見た目も表皮が薄そうな状態に。はちみつやココナッツオイルを試しても効かず、途方に暮れていたときに出会ったのがニュースキンのエンハンサーという商品でした。
使い始めた最初の1週間はピリピリするほど刺激がありましたが、それは肌がアルカリ性に傾きすぎていたから。続けるうちに肌のpHが弱酸性に戻り、ヒリヒリが消えていきました。市販品に含まれるアルコールが肌本来の油を出す力を奪い、乾燥肌を作っていたと知って、目から鱗でした。
それからニュースキンの商品を色々試すようになり、長い時間をかけて試行錯誤した結果、今ではエンハンサー一本に絞り、年間コストは8000円ほどになりました。化粧もやめました。やめてみてわかったことがたくさんありました。
消えたもの
・朝、鏡の前で格闘する時間
・”ちゃんとしてるように見せなきゃ”という焦り
・ベースメイク、コンシーラー、下地、全部いらない
・クレンジングも洗顔料も不要
・落とし忘れて自己嫌悪になる夜もない
・マスクにファンデがつかない
・外出先でのメイク崩れチェックも無縁
・「メイクしてない=失礼」という謎ルール、完全スルー
得たもの
・顔を好きなときに水でバシャバシャ洗える自由
・パッと外出できる身軽さ
・顔を”こすらなくなった”ことで摩擦が激減
・化粧をやめたら顔のパーツがはっきりしてきた感じがする
・初めて会った人に「美容師さんですか?」と聞かれることが増えた
そして意外と大きいのは、顔を”こすらなくなった”こと。摩擦が激減して、シミやたるみのスピードが遅れているはずだと感じています。「ケアを頑張っている人ほど早く老けていく」というのは、皮肉だけど現実かもしれません。
エンハンサーについては別記事で詳しく書いています。
▶︎【肌断食は正解】私が地肌力を取り戻した7つの行程、ロードマップ。
“当たり前”を一度、疑ってみる
病気も化粧も、「あるのが普通」と思い込みがちです。でも、どちらも”なければないで困らない”どころか、ないほうがずっと楽で、ずっと綺麗で、ずっと自由でした。
症状に対応する人生より、症状そのものがない人生。隠すためのメイクより、隠す必要のない肌。テレビや周りの情報を疑いもせずに信じ続けていた私が、食事を変えただけで手に入れたものがこれだけあります。
思考停止していた時間が、正直もったいなかったと思っています。でも、あの遠回りがあったからこそ、今の自分がいる。だから後悔はしていません。
実際にたくさんの商品を使い、化粧もしまくってきたからこそ、言えることだと思っています。経験もなく否定しているわけじゃない。
そして年齢を重ねるほど、ファンデーションをつけない方が若く見えると感じています。もちろんシミや肝斑が気になる方は隠すのもいいと思います。ただ、塗り重ねるほど老けて見えてしまうことがある、というのも現実だと思うのです。
なお、この記事はあくまで私個人の体験談です。体調や肌の状態は人によって異なります。心配な場合は必ずかかりつけの医師にご相談ください。
まとめ
きっかけはダイエットでした。食事を変えただけなのに、風邪も鼻炎も花粉症も消えて、肌もメイクもほぼ不要になった。当たり前だと思っていたものが、実は当たり前じゃなかった。
「体質だから仕方ない」「これが普通」と思い込んでいるものが、あなたの周りにもあるかもしれません。一度だけ、疑ってみてほしいのです。人は体験しなければわからない。でも、疑って動いた先に、思いがけない軽さと自由が待っているかもしれません。私がそうだったように。
▶︎体調不良=薬じゃなかった。私が見つけた、本当の答え。
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