「産後は抜け毛がひどくなる」——よく耳にする言葉でした。でも私は、どこかで自分には関係ないと思っていました。妊娠後期、お腹が大きくなるほど髪はむしろ抜けにくくなって、「栄養が足りているんだな」「体質かも」とのんきに構えていたんです。
ところが産後4ヶ月あたりから、「なんだか抜け毛が増えてきたな」と感じはじめ、しばらくして気づきました。これがあの、産後の抜け毛というやつなのだと。
この記事では、産後の抜け毛はいつから始まり、いつピークを迎えていつ落ち着いたのか、41歳の私のリアルな経過をお話しします。
産後の抜け毛、私も「関係ない」と思っていた
妊娠中は、ホルモンの影響で髪が抜けにくくなるそうです。私もその例に漏れず、お腹が目立ってきた妊娠後期は抜け毛が減った実感があって、むしろ毛量増えた??と感じるほどでした。
だから「産後の抜け毛」という言葉は知っていても、自分のこととは思っていませんでした。
しかも私が誤解していたのは、時期です。なんとなく、妊娠後期あたりから産後1〜2ヶ月くらいの間にドッと抜けて終わるものだと思っていました。胎児に栄養を優先的に送るし、産後は疲労や授乳の影響で——という漠然としたイメージがあったからです。まさか産後4ヶ月を過ぎてから本格化するなんて、想像もしていませんでした。
なぜ産後4ヶ月から増えるのか。仕組みを知って納得した
今振り返ると、油断していた理由ははっきりしています。妊娠後期に髪が抜けにくくなる体験をして、「自分は栄養が足りている」「体質的に大丈夫」と思い込んでしまったからです。
でもこれは、抜けないのではなく「抜けるべき髪が、抜けずに留まっていた」だけ。妊娠中は女性ホルモンの働きで、本来抜けるはずだった髪も抜けずに留まります。抜けなかったのではなく、抜けるのを”先延ばし”していただけだったんです。出産でホルモンが一気に減ると、留まっていた髪がまとめて抜けはじめます。
産後の抜け毛がしんどくなりやすいのは、量そのものよりも「このまま元に戻らないんじゃないか」「どんどん薄くなっていくんじゃないか」という不安からではないかと思います。私自身はそこまで深刻には感じませんでしたが、「本当に生えてくるのかな」という気持ちはよくわかります。だからこそ、時期の見通しを知っておくだけで、気持ちはずいぶん変わると思います。
産後の抜け毛はいつから?私のリアルな経過
「なんか抜けるな」と感じはじめてしばらくして、ネットで調べてみたら時期がドンピシャでした。私の経過はこんな感じでした。
・〜産後3ヶ月:ほとんど気にならない(だから油断していた)
・産後4ヶ月ごろ:「増えてきたな」と実感しはじめる
・産後6ヶ月ごろ:ピーク。指でそっととかすだけでも数本、軽く掴めば5本まとめて抜ける
・産後7ヶ月半ごろ:ピークの半分くらいに落ち着いてきた
ピークのシャンプー時はすごかったです。髪に手を入れるたび、10本くらいが一気に絡みつく。試しに乾いた髪を一度とかして数えたら、毎回5本前後。単純計算で1日300本——「こんなに抜けて、よくまだ髪があるな」と逆に感心したほどでした。
髪全体も、スキバサミで10回くらいすいたんじゃないかというくらいスカスカに。てっぺんは、ハゲというほどではないけれど頭皮が見えやすくなり、分け目をきっちり作ると「髪が薄いな」と思われそうなくらいにはなりました。
抜け毛が床に落ちるのが嫌で、私はふだん髪を1本に縛っています。それでも、床に落ちているのはたいてい私の髪。それまでは落ちている毛のほとんどが夫のものだったのに、今では夫の抜け毛のほうが少なく感じるほどです。
「このまま薄くなっていくのか」という不安との向き合い方
これだけ抜けても、私は抜け毛そのものを不安には感じませんでした。理由はシンプルで、こんなに可愛い我が子を産めたんだから、それで十分だと思えたからです。最悪ウィッグを買えばいい、くらいの気持ちでいました。
ただ、テレビCMで女性の薄毛やウィッグの広告を見たとき、「このままどんどん薄くなっていくんじゃ…」とよぎる瞬間はありました。それまでは完全に人ごとだったのに、産後の抜け毛を経験してから、薄毛に悩む女性たちの気持ちに初めてリアルに寄り添えた気がしました。原因はそれぞれ違うけれど、「仕方なくそうなっている」人たちへの見方が変わりました。
少し心強く感じたのが、特に年齢のせいではないと分かったこと。弟のお嫁さん(20代後半・3人出産)に聞いてみたら、「こめかみ辺りの毛がごっそりなくなった」と言うんです。産後の抜け毛は、年齢で大差が出るのではなく、年齢関係なく”産んだ体”に起こること。41歳の私だけが特別ひどいわけではないと知って、肩の力が抜けました。
今でも抜け毛はある方だと思います。それでも「そのうち治るだろう」と、のんびり構えています。無理に前向きになる必要はありません。でも「これは体が元に戻っている途中のサイン」「いつか終わる」と理解するだけでも、心配する時間は確実に減ると思います。
私がやったこと・やらなかったこと
抜け毛が増えても、私は高い育毛シャンプーや育毛剤に飛びつくことはしませんでした。産後の抜け毛は、時期が来れば自然に落ち着くもの。だから“買い足す”より“整える”ほうが理にかなっていると考えたからです。
代わりに意識したのは、体の内側でした。産後は鉄分が不足しやすいので、毎日の食事(卵・鰹節・豆腐・豆乳など)で鉄を意識し、産後6ヶ月ごろからはヘム鉄のサプリも取り入れました。サプリは夫が「お祝い金から出していいよ」と言ってくれて、気軽に続けられています(お祝い金は、赤ちゃん関連の出費に使うと決めています)。具体的な食事内容とサプリの飲み方は、別記事に詳しくまとめています。
▶︎産後の抜け毛がひどくて鉄分を意識した。授乳中のコーヒーとの付き合い方も【41歳のリアル】
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そしてもうひとつ、ピークを越えたサインがありました。アホ毛です。 同じアパートに私より1日早く出産したママさんがいて、産後6ヶ月半ばに抜け毛のことを聞いたら「抜け毛はひどかったけど、今はアホ毛がすごくて」と。私はそのときまだピーク並みだったので「私はひどいほうかも」と思ったのですが、7ヶ月になった頃、私の生え際にも、2〜3cmのツンと立つ短い毛が目立ちはじめました。
つまり、抜けはじめたのと同時に、新しい髪も生えはじめていたんです。今ではそのアホ毛のおかげで、頭を触るとボリュームを感じるようになりました。あれだけスカスカだったのに、生えてきた髪が少し伸びるだけでこんなに違うのかと驚いています。ちゃんと、「抜けて終わり」ではないのです。
はい、こちらです。
まとめ
産後の抜け毛について、私が伝えたかったことをまとめると、こんな感じです。
・「自分は関係ない」と思っていても、産後4ヶ月ごろから増えることが多い
・妊娠後期に抜けにくいのは、抜けるはずの髪が”留まっている”だけ
・ピークは産後6ヶ月前後。年齢に関係なく起こる
・高い育毛剤より、まずは鉄分など内側のケアと「いつか終わる」という見通しを
・生え際にアホ毛が出てきたら、回復が始まったサイン
多くの方が不安に感じるのは、抜け毛の量そのものより「ちゃんと元通りに戻れるのか」ということではないかと思います。時期の見通しとアホ毛という回復のサインを知っておくだけで、必要以上に落ち込まずにすみます。
同じように「自分は大丈夫」と思っていた方や、今まさにピークで不安な方の、少しでも参考になれば嬉しいです。
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