私は出産後、実家で1ヶ月ほどお世話になる予定でした。
しかし実際に実家で過ごしたのは、退院後わずか14日間。
いわゆる「2週間の里帰り」です。
一般的には、里帰りは1ヶ月〜数ヶ月という話もよく聞きます。
その中で、
「2週間の里帰りって短すぎる?」
「実際どうだった?」
そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。
この記事では、
・実家での生活の様子
・助かったこと、少し気を使ったこと
・お金のこと
・2週間で戻った理由
などを、体験談としてまとめています。
里帰りの期間で迷っている方の参考になれば嬉しいです。
なお、私の実家は、自宅から車で片道40分ほどの距離です。
ご実家が遠方な方には短期間の帰省が当てはまらないこともあるかもしれませんのでご了承ください。
① 実家にお世話になると決めた理由
私は元々、里帰りは考えていませんでした。
独身の頃、選択的シングルマザーを考えていた時期があり、その話を母にした際、
「生活費とかどうするんだ?うちではみてあげられないよ」
と言われたことがあったからです。
当時の私は仕事も順調で、人生で一番稼げている時期。
蓄財も進めていて、お金や生活はなんとかなると思っていました。
そんな背景もあり、里帰りは頭にありませんでした。
しかし妊娠中期に彼のご両親にお会いした際、彼のお母さんが
「里帰りはするの?できるならしたほうがいいよ」
と言ってくれました。
「そういえばその手もあったなぁ。言い出しにくいけど、実際に妊娠した今なら母の反応もまた違うかも。」
と思い、母に改めて聞いてみることに。
すると返事は即答でOK。
非常に嬉しそうでした。
一つも躊躇しない親の様子に少し驚きましたが、私も嬉しかったです。
そうと決まると、メリットがたくさん見えてきます。
・食事、買い物、掃除をしなくていい
・一人じゃない安心感
・両親は3人育てた経験あり
・今も孫の世話をしていて現役
体への負担を減らし、安心できる環境で過ごすため、
私は里帰りを選びました。
② 実家の生活環境
私の実家は築5年ほどの比較的新しい家。
両親二人暮らしなので、ややコンパクトな間取りです。
玄関を入るとすぐリビング。
その横に日当たりの良い8畳ほどの畳部屋があります。
(2階には父の部屋と、大きめの一室と納戸があるくらい。)
母はその畳部屋を、私と赤ちゃんのために空けてくれていました。
本来は母の寝室ですが、布団を敷いて準備してくれ、
母自身はリビング横のウォークインクローゼットのようなスペースで寝ることに。
リビングとキッチンが一体型なので、
ミルク作りや夜間の動線もスムーズ。
初めての産後生活としては、
とても動きやすい環境でした。
③ 実家での1日の流れ
赤ちゃんのお世話と、最低限の自分のこと以外は何もしなくていい毎日。
なんとありがたい・・・!
赤ちゃん対応の基本的な流れは、クリニックで教わった通り。
赤ちゃんが起きる
→ オムツ替え
→ 母乳+粉ミルク
→ ゲップ
→ 寝かしつけ
→ 哺乳瓶を洗う
これで大体50〜60分。
その後私も寝たら良いのですが、実際は起きてばかりいました。
リビングの食卓に座って両親と会話したり、スマホを触ったり新聞を読んだり、私が小さかった頃のアルバムを取り出してきて見ていたり。
ただ、長時間起きていると体はかなりしんどく、
途中からはできるだけ横になるようにしていました。
食事は両親の時間に合わせて一緒に取りました。
赤ちゃんが泣くと、特に父がすぐに抱っこしてくれました。
母は家事などやることが多いし、父は何より赤ちゃんが可愛くて仕方なさそうでした。
もちろん母も、一段落すると
「どれどれ」と言って抱き上げます。
そして、さすが三人育てた両親。
赤ちゃんへの語りかけが自然で、あたたかい。
穏やかな声で、
「おめーさんはどんな人生になるかにゃぁ」
「抱っこがいいのか」
「一人じゃ寂しくて呼ばってたのか」
などと話しかけてくれる。
両親は心から嬉しそうでした。
私は長いこと独身でした。
まさかこうして自分の子どもを両親に見せることができるとは、人生どうなるかなんて、本当にわからないものです。
私と赤ちゃんのお世話の負担よりも、嬉しさの方が大きそうな両親を見ると、実家にお世話になると決めて、本当に良かったです。
④ 助かったこと
繰り返しになりますが、母が私と赤ちゃんの生活を最優先に整えてくれたことは、とても助かりました。
食事もすべて母が用意してくれました。
ご飯とお味噌汁は必ずあり、手作りのお惣菜も数種類。
白米はおかわり自由。
納豆も常にストック。
タンパク質を意識したいと伝えると、卵も積極的に使ってくれました。
「うちは栄養はそんなに取れないけど、それ以外はできるからね」
そう言ってくれていましたが、温かい食事を毎日出してくれるだけでも十分でした。
父もよく
「何かほしいものあるか?」
と声をかけてくれ、ヨーグルトを買ってきてもらうこともありました。
そして「産後はとにかく安静に」と強く言われていたので、買い物にも行かず休むことを優先できたことも大きかったです。
きっと自宅だと、私の性格上、ちょこちょこ家事をやってしまいそうですし、
彼も少しは私に動くことを期待してしまうだろうと思っていました。
だから、“何もしなくていい”と言ってもらえる環境は、精神的に非常に良かったと思います。
あと、私が妊娠後期の時に、洗濯機が壊れたと母からLINEがありました。
「もうすぐイクミ(筆者の名前)と赤ちゃんが来るから、この機会に、修理ではなく新しいのに買い替えようかと思っている」と。
普段質素に生活している両親なので、その気持ちがより一層ありがたく感じました。
⑤ 少し気を使ったこと
もちろん、何から何まで完璧な環境、とは言えませんでした。
両親は60代。
一回の食事量が、私からすると驚くほど少なめ。
例えばおかずは、お肉のスライス一口サイズが5枚ほどと、作り置きのお惣菜が数種類。
タンパク質が明らかに足りないのです。
私だったら、あと3倍は用意します。
それと、母は野菜をしっかり洗い、よく火を通すタイプ。
そのため栄養はたくさん流れてしまい、控えめだったかもしれません。
実際、滞在1週間ほどで口内炎ができました。
長年ほとんどできていなかったので、「ああ、やっぱりか・・・」と。
(子供の頃は、毎月2回は口内炎ができていました・・・)
母乳への影響も頭をよぎりましたが、
入院中にしっかり栄養を取れていたこと、
粉ミルクも与えていること、
滞在が短期間であることを考え、
「数週間なら大丈夫」と自分を納得させました。
また、夜の冷え込みも少し気になる点でした。
エアコンはリビングのみ。
両親は基本、この時期(10〜11月)は電気ストーブ派。
私たちのために電気ストーブを近くに置いてくれましたが、
赤ちゃんを近づけるのは心配だし、距離を取ると深夜は寒い。
だから、赤ちゃんの手が氷のように冷たいこともありました。
ネットで調べると「体温調節のため問題ない」と書かれていましたが、
やはり気になり、そっと手を握って温めていました。
実際、その方が寝つきもよく、長く眠れているように感じました。
とは言え、実家での暮らしに大きな不満ではありませんでしたし、諸々天秤にかけたら十分ありがたい環境だったと思います。
⑥ お金どうする問題
里帰りを考えたとき、地味に気掛かりだったのがお金のことでした。
実家とはいえ、大人が一人増え、さらに赤ちゃんもいる。
食費も水道光熱費も、確実に増えます。
妊娠中から私は仕事をしておらず、収入はほとんどありません。
もちろん、こういう時のためにとある程度のお金は準備してあったのですが、それでも出費が増えると思うと、正直「うっ・・・」と感じてしまいました。
しかし、何もせず全部お世話になるのは、やっぱり気になる。
なので直接、
「お金払うよ」と母に伝えました。
でも
「いらないよ」
と即答。
はっきりそう言ってくれ、少し驚きましたが、ありがたかったです。
結局、生活費としてまとまったお金を渡すことはしませんでした。
でもやっぱり何かしらはしたいと思い、産後2週間健診の帰りに(母がクリニックまで送迎してくれました)ドラッグストアに寄ってもらい、実家のためにとトイレットペーパーを購入。
香りのする、少しお高めのものです。
両親は自分たちではこういったものは買わないので(^^;;
ささやかですが、せめてもの気持ちのつもりでした。
…でも母は、私の意図を勘違い。
私が実家のトイレットペーパーがすぐ破れて使いにくいから、自分の好きなものを使いたくて買ったのだと思ったようです。
「これあげるから使って」では、伝わりませんでした。笑
あと、バナナや豆腐も買って一緒に食べました。
こちらは素直に受け取ってもらえました。
里帰りのお金問題は、本当に家庭それぞれ。
私は今回、たくさん頼らせてもらいました。
でも実家に帰るときは、いつも何かしら持って行っていますし、金額ではなく気持ちで返しているつもりです。
きっと両親も、それ以上のことは求めていないのだと思います。
⑦ 里帰り中の夫との関わり
里帰り中も、夫は完全に離れていたわけではありませんでした。
会社へ育休申請をするために母子手帳が必要だったので、実家まで取りに来たり、
土日は時間を作って会いに来てくれたり。
夫は妊娠中とは打って変わって、赤ちゃん可愛いと喜んでいました。
だから私は赤ちゃんの写真を撮って送ったりを1日1回はしていました。
沐浴も、毎日が理想とは聞いていましたが、
実家では3日に1回ほどにして、夫が来てくれるタイミングに合わせて行うこともありました。
自宅に戻ってから夫も一緒にできるように、
練習の意味も込めての沐浴でした。
⑧ たったの2週間で里帰りから自宅に戻った理由
里帰りは1ヶ月以上という家庭も多い中で、
「2週間って短すぎるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
では、私はなぜたった2週間で戻ったのか。
私はもともと妊娠中から、「里帰りは短めにする」と決めていました。
理由は、
夫にもできるだけ早い段階から新生児との生活を体感してほしかったからです。
夜泣きや授乳、オムツ替え。
生まれたばかりの赤ちゃんとの生活がどれだけ大変なのかを、
“手伝う側”ではなく、当事者として一緒に経験してほしいと思っていました。
そうすることで、
これから先の育児でどちらか一方だけに負担が偏る可能性を、少しでも減らしたかったのです。
ただ、初めての出産だったので、
産後の体調がどうなるかは分かりません。
そのため、
「まずは実家で体を回復させ、いけそうなら早めに戻る」
という柔軟な方針にしていました。
実際、産後の体調は想像よりも順調に回復。
夫の育休取得で環境が整ったこともあり、
育休開始日に合わせて帰宅することに。
それで、2週間で自宅へ戻ることになったのです。
実家にもっといたいという気持ちはありませんでしたが、
私が思ったより早く自宅に戻ると言うと、両親は少し寂しそうでした。
私自身も、もう少し新生児との時間を一緒に過ごさせてあげたい気持ちはありました。
ただ、遅かれ早かれこの生活は終わります。
私にとっては、2週間がちょうどよい区切りでした。
⑨ 振り返り
里帰りをするかどうか、期間をどうするか。
妊娠中は、里帰りの期間について自分なりに基準を持って考えていました。
家庭の状況も考え方もそれぞれなので、答えは一つではありません。
「親に迷惑ではないか」
「夫と離れて大丈夫か」
「自分の体はどうなるのか」
そうした点も踏まえたうえで、私は期間を決めました。
実際に2週間里帰りしてみて思ったのは、
里帰りは“長さ”ではなく、“目的”が大事だということです。
私は
・まず体を回復させること
・両親に孫との時間を持ってもらうこと
・そして、夫と早めに新生児期を共有すること
この3つを目的にしていました。
その目的に対して、2週間はちょうどよかったと思っています。
もし体調が悪ければ、もっと長くいたでしょうし、
逆にサポートが難しい家庭もあると思います。
里帰りが正解、しないのが正解、長いほうがいい、などという話ではなく、
自分たちがこれからどういう育児をしていきたいか。
そこを基準に決めるのが、一番納得できる選択なのかもしれません。
私は今回、両親に頼る、夫にも早めに当事者になってもらう選択をしました。
これでよかったと思っています。
里帰りの期間は家庭によって本当にさまざまですが、
「2週間という選択肢もある」という体験談として参考になれば嬉しいです。
出産当日のことは、こちらの記事に詳しく書いています。
41歳・初産|帝王切開で出産した全記録【体験談まとめ】
これから自宅に戻った後の「夫との育児生活」については、また別の記事で書こうと思います。