妊娠中、働き方を見直さざるを得ない中で、「お金の不安」を感じる人は多いと思います。
収入が減る、でも支出は増える──そうした中で、私は“あること”を実践していたおかげで、今とても穏やかに日々を過ごせています。
実は、妊娠のずっと前から「もしも子どもを持つなら」「稼げなくなったとしても」と想定し、資産のほとんどを株式に投資していました。
その結果、妊娠中の現在も、毎月資産を取り崩して生活していますが、資産はむしろ増えています。
今回は、その衝撃の裏側と「投資初心者でもできる現実的な方法」をお話しします。
【1】フリーランスとしての働き方と妊娠中のお金の不安
私はここ5年ほど、事業所得で生活しています。
事業を始めて3年目くらいから収入はある程度安定し、月々の生活に不安はなくなりました。
ただ、同時に感じていたのは「いつかこの流れが止まるかもしれない」という気持ち。
不思議なことに、稼ぎが増えるほど、お金の価値をより実感できるようになりました。
だから、より一層、お金の使い方にはシビアになりました。
そのため、収入が増えても浪費には走らず、生活は常に一定ラインを保つようにしていました。
生活水準は変えず、余剰分はすべて投資に回していたのを覚えています。
【2】投資で妊娠中の収入不安を乗り越えた安心の理由
その間、稼ぎの50%以上は、ずっと株式に回していました。
資産の90%近くが株式投資、という状態が続いていたと思います。
これは一般的にはリスクの取りすぎと言われますが、私の場合はこれでちょうどよかったです。
何に対しても「これくらい」という感覚は危険。
お金の価値を無視して使うと感覚が甘くなり、稼げない思考になってしまう、と感じ、1円単位で使い方には気をつけていました。
私にとっての投資は、“未来のための貯金”と、“心の安定を得る選択”です。
ちなみに、私が実際に使っている証券会社は SBI証券。
ここを17年ほど前に認知度で選んだものの、株のやり方を書籍で学ぼうと何冊か本を買いましたが、全くのちんぷんかんぷんで、そのまま放置。
そのため、実際に投資を始めたのは7年ほど前になります。
投資開始初期は、貯金が100万円ほどでした。当時は手取り14万円の事務仕事。節約の仕方も、今思えばずいぶんわかっていなくて、毎月の支出は12〜13万円とカツカツ。その中で少しずつ少しずつ、投資信託や個別株を買い進めていき、おかげで事業を始めて自分で稼ぐしかない状況の中でも、所有の株式たちは、心の中でセーフティーネットとして存在してくれていました。もちろん今もです。あれからおよそ7年経った今では、複利の効果で含み益の増え方がいい感じになってきたので、妊娠中の今も、こうして平穏な気持ちで構えていられます。
ちなみにSBI証券は、現在でも使いやすさや手数料面からも、多くの初心者に人気の口座です。
SBI証券公式サイト→https://www.sbisec.co.jp/ETGate/
【3】子どもを持つというビジョンと妊娠中の資産運用
私はずっと、「いつか子どもを産みたい」と思っていました。
でも、なかなかそう思える相手には出会えず、結婚願望がありながらも、人を見る目はどんどん厳しくなっていきました。
そんな中でふと、自分の本心に気づいたんです。
「私はなぜ結婚したいのか?」
「それは、子どもが欲しいから」
「でも、結婚しなくても子どもは授かれるのでは?」
そう思ったとき、私の中で何かが変わりました。
選択的シングルマザーとして生きる道も真剣に考え、実際に精子バンクについて調べる日々もありました。
だからこそ、「今のうちに稼げるだけ稼いで、投資でお金にも働いてもらおう」と強く思えたんです。
もし稼ぎが止まっても、資産が増える流れをつくっておければ、子どもと生きていく道が見える──そんな感覚でした。
投資は2018年ごろから少額で始めていて(口座開設自体は2007年頃)、資産が増えていく感覚はうっすらイメージできていました。
だからこそ、思い切って収入の半分以上を投資に回していたし、生活水準も変えずに過ごしてきました。
その後ありがたいことに、信頼できるパートナーと出会い、今はこうしてお腹に赤ちゃんがいます。
【4】妊娠中に仕事をやめてもお金の不安がいらない暮らし方
妊娠がわかったあとは、つわりがひどかったことや、流産のリスクを減らすためにも、今年の3月から仕事を完全にストップしています。
なので、今年(2025年)の3月から7月現在まで、約4ヶ月間、まったく働いていないことに。
それでも、資産は減っていません。
むしろ、市場の流れに後押しされて少しずつ増えている状態です。
生活費は、今のパートナーと折半しています。
家賃を含め、毎月きっちり支払いながらも、資産にほとんど手をつけずに済んでいるのは、あらかじめ仕込んでおいたおかげです。
もちろん、ずっと右肩上がりなわけではありません。
たとえば、今年の4月には相場が大きく落ち込みました。
仕事をストップしたことで、収入がなくなる生活を前提に、
少しずつ株式比率を下げ、資産の90%から80%へとじわじわリバランス。
生活費を無理なくカバーできるように、現金比率を高めておいたことで、
相場が大きく動いた4月のタイミングでも、焦ることなく過ごすことができました。
また、配当金もわずかですが定期的に入ってきています。
私は普段、お小遣いのような支出がほとんどない暮らしをしているので、生活費さえ確保できていれば、他にお金はほとんどかかりません。
それに、資産があるからといって贅沢はしていません。
「働けない時期がきても、安心して休めるように」──そんな思いで備えてきたからこそ、
今、赤ちゃんとともに穏やかな時間を過ごせているのだと思います。
妊娠中の節約術についてはこちらの記事でも紹介しています→栄養重視なのに節約も成功?!二人+お腹の赤ちゃんで食費4万円の理由
【5】積立投資で妊娠中の将来不安を減らす方法
妊娠中、新たに個別株を買い増しすることはしていませんが、SBI証券で毎月10万円→4000円に金額を落として積立投資を継続しています。
あと、三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)でも投資信託を少しだけ運用していますよ。
auサービスに愛着があることや、ポンタポイントが欲しくて。毎月2000円だけ^^(笑)
なので私の場合、現状毎月6000円を積立投資していることになりますね。
投資額としては小さいかもしれませんが、これでも後々大きく膨れ上がっていくものなんです。
1ヶ月で考えたら1日約200円。なんとかなるもんです。
【6】投資初心者でもできる現実的な方法
「投資」と聞くと、難しそう・怖い・お金がたくさん必要そう…と思う方も多いかもしれません。
でも、私が今しているのは、続けているのは月1万円未満のつみたて投資。
小さく始めて、少しずつ“お金が働く感覚”をつかむのがポイントです。
具体的には、以下のような方法です:
• NISA(非課税制度)を活用
• eMAXIS Slimなど、手数料の低いインデックスファンドに毎月積立
• 金額は100円~でもOK。最初は“投資を体験する”ことを重視
最近では、株を買うまでの手順をYouTubeでわかりやすく解説してくれている動画も多くありますので、何からしていいかわからない方は、それらを見ながらやってみると良いと思います。そして、実際にやってみると意外とシンプルなんですよね。
妊娠中で収入がない私ですが、株式を持っていると、安心感が全然違います。
【まとめ】投資とは「未来の不安に先回りすること」
妊娠・出産・育児……人生の中でも特に変化の大きいこの時期に、安心して生活できるのは、
数年前に「お金を使わない選択」をし、「投資」という形で未来の自分に仕送りしてきたから。
収入があるうちに“消費”ではなく“資産”に変えておくことが、どれだけ安心につながるか。
投資の価値は「増えること」だけじゃなく、「今の自分を支えること」なんだと、私は実感しています。
※本記事は筆者個人の体験と考えに基づいた内容です。投資は元本保証のない金融商品です。ご自身の判断で情報収集・ご検討ください。