暑い季節や妊娠中、体に優しい飲み物として麦茶を選んでいる方も多いですよね。
なのに、「麦茶を飲んでるのに喉が渇く」「尿の色が濃い…」なんて経験、ありませんか?
実はそれ、体の中で水分バランスが崩れているサインかもしれません。
今回は、麦茶で喉が潤わない理由と、上手な水分補給の方法についてわかりやすくお伝えします。
🧊麦茶を飲んでるのに喉が渇く…その理由は?
① 麦茶には「電解質(ミネラル)」がほとんど入っていない
麦茶はノンカフェインで胃に優しく、妊娠中や子どもにも安心ですが、体に必要なナトリウムやカリウムなどのミネラルが少ないため、
汗をかいたあとや脱水ぎみのときに飲んでも、喉の渇きが取れないことがあるのです。
② 「隠れ脱水」状態になっている可能性も
飲んでいるつもりでも、体に吸収されていないと脱水は進みます。
とくに妊娠中・夏場・運動後などは、体が想像以上に水分を欲していることがよくあります。
✔ 尿の色が濃い
✔ 尿の量が少ない
✔ なんとなく頭が重い・ぼーっとする
そんなときは、水分不足のサインかもしれません。
⸻
💡氷を入れた麦茶なら「水分+麦茶」でバランスいいの?
ここ、ちょっと気になりますよね。私自身、麦茶に氷を入れて「水も摂れてるからOKかな」と思っていました。
でも実際のところは——
▶ 結論:氷入り麦茶も悪くはないけど、“水の代わり”にはなりにくい
• 氷が溶けても麦茶に混ざるだけで、吸収スピードは麦茶のまま。
• 麦茶には微量な成分(タンニンなど)が含まれていて、「水」よりも吸収が遅いことも。
• 香ばしさや味がある飲み物は、「喉が潤った気がする」だけで、実際は体の水分補給になりにくいこともあるんです。
✅水分補給は「麦茶」と「水」をバラバラに摂るのがベスト
おすすめの飲み方:タイミング別の水分補給例
• 朝起きてすぐ:常温の水 または 白湯
• 食事中:麦茶(冷たいものより常温がおすすめ)
• 間食時・のどが渇いたとき:水 → 麦茶の順に交互に飲む
• 暑い日・汗をかいたあと:水+梅干しや味噌汁などで塩分補給も
⸻
❓じゃあ「ミネラル入りの水で麦茶を沸かせばいいのでは?」と思ったあなたへ
これはとても良い視点!実は私も一度考えました。
しかし結論から言うと、ミネラル(電解質)入りの水で麦茶を沸かしても、水や経口補水液ほどの吸収効果は期待できないみたいです。
🧪その理由は?
• 麦茶を煮出すとき、ミネラル成分が麦茶のタンニンやポリフェノールと結びついて吸収されにくくなる可能性がある
• 麦茶として飲むと、味や香りで胃の中にとどまる時間が長くなり、「水」としての即吸収性が下がる
• 煮出しによってミネラル濃度が薄まり、電解質の効果がぼやける
✅どうするのがベスト?
麦茶とは別に、以下のような方法でミネラル補給をするのがおすすめです。
• 常温の水に塩をほんの少し(0.1〜0.2g/100ml目安)加える
• 梅干しや味噌汁など、食べ物でミネラルを摂る
• 暑い日や汗をかいた日は、経口補水液を“ちょびっとだけ”飲む
⸻
🥄麦茶だけでは足りない。電解質・塩分も忘れずに!
喉の渇きが取れないときは、水分だけでなくミネラル(電解質)不足の可能性が。
スポーツドリンクまではいかなくても、以下のような食材や飲み物で補えます。
• 味噌汁
• 梅干し
• 麦茶+ひとつまみの塩
• 経口補水液(OS-1など)を一口だけでも
⸻
🌿まとめ:麦茶は体に優しいけど「水の代わり」ではない
麦茶を飲んでも喉が渇くとき、体が求めているのは「純粋な水分」だったり、「ミネラル」だったりします。
氷入り麦茶もOKですが、それだけに頼らず、水や白湯、ミネラルを意識的にとることで、体の水分バランスがぐんと整いやすくなります。
妊娠中の方や暑さが本格化してきた今の時期、ぜひ意識してみてくださいね。
※この記事は、医療従事者ではない筆者が自身の体験と調べた情報をもとにまとめています。体調に不安がある方は、医師にご相談くださいね。