てっきり、通常分娩のつもりでした。
それが、破水で入院した数時間後——「逆子に戻ってるかも」。そしてその日の18時に、帝王切開で出産することになりました。
この記事では、急に帝王切開が決まるまでの流れと、そのときの気持ち、そして突然選ぶことになった「お腹を縦に切るか、横に切るか」をどう決めたのかを記録しています。同じように急遽帝王切開になった方の、心の準備になれば嬉しいです。
※この出産の全体の流れは、こちらにまとめています。
▶︎41歳・初産|帝王切開で出産した全記録【体験談まとめ】
破水後の入院中に逆子と判明
私は妊娠中のエコーでよく「逆子ですね」と言われていました。でも妊娠後期には治っていたので、てっきり通常分娩のつもりでいたのです。
逆子に戻っているかもとわかったのは、朝5時ごろ。NST(お腹の赤ちゃんの元気を確認する検査)を見に来てくれた看護師さんが、お腹を触ったときに気づいてくれました。
ただ、診断は先生でないとできないとのことで、先生を待つことに。クリニックの診療は9時からですが、先生はそれより早く来てくれました。裏では普段からこんなに早くご活動されていたんだな、と心の中で静かに感謝。
先生に確認してもらい、間違いなく逆子。急遽、帝王切開の予定になりました。
※妊娠中にも逆子と診断され、一度は治っていました。その時の経過はこちらに。
▶︎妊娠30週で逆子と診断、32週で治った!私がやった4つのこと
タイムリミットと、帝王切開の決定
手術は、クリニックの診療時間終了後の18時ごろ。ただ先生は、「もし12時までに逆子が治れば、帝王切開ではなく通常分娩にできます」と伝えてくれました。この時点ではまだ完全に、帝王切開と決まったわけではなかったのです。手術の直前で逆子が戻って通常分娩(経膣分娩)ができたという事例も聞いていた(このクリニックのとある看護師さんご自身のお話)ので、治る可能性はまだある、とチャレンジ魂がメラメラと再沸。
私は、赤ちゃんが無事に産まれてくれるなら、帝王切開という選択に特に抵抗はありませんでした。もちろん、可能であれば通常分娩が良かった(産道を通るときに母体からの免疫がつく、とかなんとか。でも先生曰く、エビデンスはないとのこと)のですが、こればかりは仕方なし。
それでも、わずかでも可能性があるならと、左上にあった我が子の頭がグルンと回りやすいように、極力右側を下にして寝るようにしていました。
結果、時間になっても治らなかったので、帝王切開決定。
先生たちが「赤ちゃん、この位置が良かったのかな」と、逆子状態の我が子を優しく受け止めてくれたのが、温かくて、嬉しかったです。
帝王切開は「縦切り」と「横切り」、どっち?
先生からは、お腹の切り方の話もありました。帝王切開には「縦切開」と「横切開」があり、医師の判断や本人の希望、状況によって選択されるそうです。
お腹を縦に切るか、横に切るか。そんなこと、考えたこともなかった・・・!
縦と横、それぞれの利点
先生の説明を聞いていると、
・縦:手術時間がより短く、将来的に子宮と筋肉の癒着が起きにくい
・横:傷跡が目立ちにくい
とのこと。
ちなみに「癒着」とは、傷が治る過程で、本来くっつかないはずの組織どうしがくっついてしまうこと。癒着があると、次に帝王切開などお腹の手術を受けるときに剥がす工程が増えて、手術が難しくなったり時間が長くなったりすることがあるそうです。「癒着が起きにくい」が利点として挙げられるのは、そういう理由なんですね。
迷った私の背中を押してくれた、看護師さんの一言
私はこの先、ビキニを着るわけでも、お腹を出して歩くわけでもありません。体の構造のことを考えたら縦一択。でも、今の時代は横の人が多いのかなと感じたのと、本能的には横がしっくり来ていて——正直、すぐには決めきれませんでした。「もしや横切りは先生の手間がかかるのかな?」なんて遠慮の気持ちも出てきたり。でも、自分の体より先生たちの手間を優先に考えるのは違うよな、とも思ったり。
決める前に、様子を見に来てくれた看護師さんに「縦か横かで悩んでいる」と打ち明けました。すると——手術は先生2人で行うこと、そしてそのうちの1人の先生は、横切りを特に得意とされていることを教えてくれたのです。
「それなら、横でも安心してお任せできるな」。それが最終的な決め手になり、私は横切りを選びました。
もし同じように急に選ぶことになったら、遠慮せずに希望や迷いを伝えて大丈夫です。私のように、看護師さんに相談すると決め手がもらえるかもしれません。
手術までの時間、何する?
やはりお腹の張りを自覚することはありませんでしたが、NSTではちゃんと張っているよう。そのままにしておくとお産が進んでしまうため、手術まで張り止めの点滴をしていました。
過ごし方——ゲーム、スタッフさんとのおしゃべり、親族への連絡
全く眠くなく、かといって特にすることもなかったので、気になることを調べたり、妊娠中に始めたオンラインゲーム(私にとって部活のようなものです笑)をしたり。
基本「なるようになる」というスタンスなので不安はなく、ただただ「今夜にはもう赤ちゃんが生まれるのか」と不思議な気持ちでした。
午後は、先生やスタッフさんたちが頻繁に様子を見に来て、たくさん話しかけてくれました。きっと、私が少しでも安心できるようにという配慮だったのだと思います。いろんなエピソードも聞けて楽しくて、思いのほか時間が過ぎるのは早かったです。
夫はというと、荷物を運んでくれた後、看護師さんの指示でいったん帰宅(仕事もあるので)。手術が決まったことと、立ち会いに来てほしい時間を連絡しました。両親にも「今日産まれるよ」と連絡。義理のご両親へは、夫から連絡してもらいました。
食事は?——朝ごはん「全部食べちゃった」事件
実は朝、「帝王切開になる可能性があるので、全部は食べないでくださいね」と言われていました。それなのに私は勘違いして、普通に完食。あとから看護師さんに注意されてしまいました。「やっちゃいましたね〜」と明るく声をかけてくれる看護師さんも(笑)
話をちゃんと聞いていなかった申し訳なさで反省していたので、明るくいじってもらえたのは、正直助かりました。
ちなみに、なぜ最初から少なめに用意されていなかったのかというと、私はもともと通常分娩の予定だったから。逆子の判明と、食事の準備のタイミングが合わなかったようです。
その後の食事は、こんな流れでした。
・お昼:お粥(帝王切開が決まった後だったので)
・お昼以降:食事はなし。水やお茶は飲んでOK
・手術の数時間前から:飲み物も一切NG
・点滴は、ずっとつながったまま
帝王切開の可能性が出てきたら、食事の案内はしっかり聞いておいてくださいね。私のように、うっかり完食してしまわないように(笑)
【地味に大事】「汚れてもいいバスタオル」は、使い捨てできるものを
手術の準備として、「汚れてもいいバスタオルを1枚用意してください」と言われました。血液が付いて破棄することになる可能性があるため、使い捨てできるバスタオルがおすすめと看護師さん。
私が準備していたのは新品の柄物ばかり。それを処分するのは心苦しくて、両親に相談したら「あるから持って行くよ」と、面会はできない中、受付に届けてくれました。
ちょうど、出産までの空腹対策にと用意していたマフィンがあったのですが、帝王切開と決まったので、私は食べられません。なので、バスタオルと交換で、受付の方を通してマフィンを両親へ・・・(笑)
これから入院準備をする方は、「処分してもいいバスタオル」を1枚入れておくと安心ですよ。
まとめ|急に帝王切開が決まっても、大丈夫だった
「帝王切開が決まった日」を振り返って、これから出産を迎える方に伝えたいのはこの4つです。
・治っていた逆子でも、破水後に戻っていることがある
・縦切りか横切りかは、遠慮せず相談していい。迷ったら看護師さんに話すと、背中を押してもらえることも
・帝王切開の可能性が出たら、食事の案内はしっかり確認(私は朝食を完食してしまいました笑)
・入院バッグに「処分してもいいバスタオル」を1枚
想定外だらけの1日でしたが、先生やスタッフさんたちのおかげで、不安なく手術に向かうことができました。
出産には、本当にいろんな形があると思います。だからこそ、誰かの「実際どうだった」が気になるんですよね。私のこの1日が、あなたの出産のヒントや心の準備に、ひとつでもつながれば嬉しいです。
次はいよいよ、手術本番の話です。
※この記事は、私個人の体験と調べた内容をまとめたものです。体調や症状について心配なことがある場合は、必ずかかりつけの医師や助産師に相談してください。

