なぜ今、20〜30代の子宮頸がんが増えているの? ― ワクチン空白世代と私たちの生活習慣





妊娠20週の、40歳妊婦です。

はじめに

自宅の届いた検診の冊子を何気なく読んでいたとき、
「最近、20〜30代の子宮頸がんが増えています」
という言葉が目に入りました。

「なぜ「若い世代で増えている」と言われているんだろう?」

気になって調べてみたら、実はその世代ならではの理由があることが分かってきました。


子宮がんってどんな病気?

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にがんができる病気
女性特有のがんで、日本では年間約33,000人が発症し、約2,900人が亡くなっているとのこと。

進行度によっては、子宮の全摘出(子宮全摘)が必要になることもあり、
そうなると妊娠・出産はできなくなります。
さらに、排尿障害などの後遺症が残ったり、生活の質(QOL)が下がることもあるそうです。

子宮頸がんの原因は「HPV」というウイルス

この病気の主な原因は、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルス。
性交渉で感染するもので、女性の8割が一度は感染すると言われるほど身近な存在なようです。

多くは自然に体から排除されますが、免疫力が落ちていたり、ウイルスが長期間残るとがん化することも。
つまり、誰でもかかる可能性がある病気なんですね。
「私は大丈夫」「関係ない」と思っている間に進行してしまうこともあるというのが、がんの怖いところです。

リスクの高い「ワクチン空白世代」

調べて一番驚いたのが、20〜30代の多くは、HPVワクチンを打っていないという事実。

というのも、2013年に副反応の報道があった影響で、HPVワクチンの“積極的な接種勧奨”がストップした時期があったみたいです。
私はちょうどその頃28歳だったんですが、正直それまで、ワクチンの話なんて聞いたこともありませんでした。

この影響で、1994年〜2006年生まれの多くがワクチン未接種
つまり、本来予防できたはずのリスクを抱えたまま大人になっている世代ということになります。

そして今、その世代がちょうど子宮頸がんが発症しやすい年代に差しかかってきている。
だから「若い世代で増えている」というのは、単なる偶然ではないのだと思います。



昔はどうだったの?

昔は、子宮頸がんって40代以降の発症が多かったそうです。
HPVが原因だと分かったのもここ20年くらいの話で、
ワクチンで予防できる病気と知られるようになったのも、実はわりと最近のこと。

ライフスタイルや性の多様化も進んでいる今、
発症年齢もどんどん若年化しているようです。

私が思ったこと ― 生活習慣も関係あるんじゃない?

ワクチンやウイルスの話を知る中で、私はふと思いました。

「ジャンクフードや甘いもの、添加物の多いものを、好き放題に食べる人って増えていない?」

睡眠不足・ストレス・栄養バランスの偏り…。
昔に比べて、免疫が落ちやすい生活になっていると感じます。

HPVに感染しても、多くは免疫力で排除されるそうです。
だからこそ、免疫力が落ちていたら、体にウイルスが残ってがん化しやすくなるんじゃないかと思いました。

私たちにできることは?

怖い話のように聞こえるかもしれませんが、
子宮頸がんは「予防できるがん」でもあります。

私たちにできることは意外とシンプルです。
✅ 2年に1回の子宮頸がん検診を受けること
✅ HPVワクチンのキャッチアップ接種(自治体によっては無料)
✅ 食生活や体調管理を見直して、免疫力を保つこと

今すぐ全部できなくても、「知っている」というだけで、
これからの選択肢が変わってくる気がしています。

おわりに

「20〜30代で子宮頸がんが増えている」という言葉から、ちょっと気になって調べてみた今回の話。
他人事だと思っていたことが、実は自分たちの世代にとってすごく大事なテーマだったと分かりました。

この文章を読んで「へぇ、そうなんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
それが、大切な人の命を守る一歩につながるかもしれないから。



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