陣痛も、お腹の張りも、なんの前兆もなく——深夜3時、いきなり「バシャッ」。それが、私のお産の始まりでした。
「破水から始まったらどうしよう」と不安な方へ。実は、陣痛より先に破水からお産が始まる人は、全体の約10人に1人いるそうです。そして41歳初産の私も、まさにそのひとり。慌てたけれど、備えていたもののおかげで、30分後には無事入院できていました。
この記事では、のんびりだった臨月の様子から、突然の破水、入院までの流れと「役立ったもの」を、リアルに記録しています。
※この出産の全体の流れは、こちらにまとめています。
▶︎41歳・初産|帝王切開で出産した全記録【体験談まとめ】
破水に前兆はあった?——お腹の張りすら分からなかった臨月
結論から言うと、私には分かりやすい前兆はありませんでした。
よく「出産間近になるとお腹が張ってくる」と聞きますが、私は「お腹が張る」という感覚を、妊娠期間を通して最後までほとんど感じませんでした。だから「なかなか張らないし、予定日より遅れるかもなぁ」とのんびり構えていました。さすがに遠出はしなかったものの、日中は一人で、夜は夫と散歩がてら近所のドラッグストアへ買い物に行ったりと、普通に過ごしていました。
いま振り返ると、唯一の変化は「眠れなさ」だったかもしれません。出産日の数日前から、深夜になってもギラギラと目が冴えて、寝つけない日が続いていたんです。
眠れる気がしなかったので、一人でリビングの窓を開け、夜風に当たりながら月明かりの下で、冷凍バナナを食べていました。「睡眠不足は赤ちゃんに良くないかなぁ」「冷たいものはダメかなぁ」と思いつつも、少し血糖値を上げるとスッと眠れることが多かったし、臨月まで来たという安心感もあって、あまり神経質にはなりませんでした。
深夜3時、突然の破水——「じょーーーーー!!」で目が覚めた
10月9日 3:00、破水。38週2日目の深夜でした。
その日も2時ごろにベッドに戻り、すっと眠れた気がします。
ふと目が覚めたその瞬間——バチンッ!じょーーーーー!!
一瞬音が聞こえた気がして即座に股から何かが流れ出した。
「おりもの?」と思ったのもつかの間、勢いは止まらず大洪水!
「破水だ!」「布団までいっちゃう!」
反射的にマットレスから一回転し、床に四つん這いで着地。お股から羊水がドバドバと流れ、床には辺り一面に水が広がっていく。もちろん、衣類もびっしょり。目が覚めてほんの2〜3秒のことでした。
四つん這いのまま、「やばい!やばい!」と声を上げると、夫が目を覚ましました。
「タオル取ってきて!!」
夫がタオルを4枚ほど持ってきてくれましたが、それでも足りない。
「クリニックに電話しなきゃ!」
ちなみに、初めて見た羊水は、濁っているわけでもなく、見た感じ本当に透明でした。「羊水って、本当に”水”なんだなぁ」と、こんな時なのに少し興味深かったです。
(産院への電話で羊水の色を聞かれる場合もあるそうなので、慌てつつも色を見ておくと安心かもしれません)
破水したら、まず何をした?
夫にさらにタオルを追加してもらい、お股にタオルを3枚あてて移動。そして、使っていなかったけれどたまたま買い置きしてあったショーツ型ナプキン(履くタイプ)を履きました(役立つ時が来た!)。
その姿でクリニックに電話すると、すぐに看護師さんが出て、スムーズに対応してくれました。指示はシンプルで、「そのまま来てください」。
クリニックへの移動——「後部座席で横になって」と言われたけれど
移動は夫の運転する車で。もともと陣痛時に備えてタクシー(妊婦タクシー/マタニティタクシー)の利用登録もしていたのですが、夫がいる時間帯だったので、出番はありませんでした(それでも、登録してあるという安心感は大きかったです)。
入院グッズは「いつでもさっと持ち出せる」状態にしてあったので、そのまま積むだけ。
電話では「後部座席で横になってきてください」と言われましたが、後部座席には夫の荷物が。どかす時間と手間を考えて、助手席に乗り込みました。クリニックまで車で10分もかからない距離だったのも、そう判断できた理由です。
その間も、羊水は出続けていました。「こんなに出て、なくなっちゃわないかな?赤ちゃん大丈夫?」——でも電話口の看護師さんは終始冷静だったし、破水から30分もかからず着けそうだったので、私もそこまで慌てずにいられました。
深夜3時半、入院——「子宮口1cm開いてるから、そりゃ出るよ」
月の綺麗な夜でした。
ついさっきまで普段通りにのんびりしていたのに、一気に状況が変わって、なんとも不思議な感覚。出産は、突然。
クリニックに着くなり看護師さんが手際よく迎えてくれて、入院の流れが分からなくても何の心配もいりませんでした。指示通りに動くだけで、あっという間に入院服に着替えてベッドの上へ。その間に夫は荷物を入院部屋へ運んでくれていて、何もかもスムーズで感激しました。
「子宮口1cm開いているから、そりゃぁこれだけ羊水出るよ」と看護師さん。続けて「先生から何も言われていなかった?」。
妊婦健診は週1回きちんと行っていましたが、直近の健診ではお股の様子までは見ていなかったはず。もし見てもらっていたら、開きかけているとわかったのかもしれません。でも、そこは特に気にしませんでした。
そういえば、私の母も、私を産んだとき陣痛より先に突然の破水だったそうです。こういうところも、親子で似るんでしょうか?
あとから思うのは、とにかく外出先で破水しなくてよかった、夫がいる時でよかった、ということです。
破水に備えて「役立ったもの」まとめ
私の場合、慌てずに済んだのは、この4つのおかげでした。
・ショーツ型ナプキン——破水後の移動の必需品となった。たまたまの買い置きが役立った
・入院バッグを「すぐ持ち出せる場所」に準備——考える時間ゼロで積み込めた
・妊婦タクシーの登録——地域のサービスで、事前登録しておくと産院などを伝えてあるのでいざという時スムーズ(料金は普通のタクシーと同じ)。今回は夫がいたので未使用でしたが、「いざとなればある」は心の保険
・タオルをたくさん——破水の水量は想像以上。7枚あっても足りないくらいでした
入院準備の中身は、こちらに詳しくまとめています。
▶︎帝王切開の入院準備リスト|持って行って良かったもの・不要だったもの
ちなみに、37週以降の破水なら、多くの場合24時間以内にお産が始まるとされています。前兆がなくても、破水から始まっても、お産はちゃんと進んでいく——私の体験が、その安心材料のひとつになれば嬉しいです。
※この記事は私個人の体験をもとにしています。破水かなと思ったら、自己判断せず、すぐにかかりつけの産院に連絡してください。
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妊娠中の記録は、週数別にこちらの「地図」から辿れます。
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