※これから帝王切開を控えていて不安が強い方は、体調の良いときに読んでください。
手術室に入るまで
彼の到着は時間に余裕を持ってきて欲しいとのことで、20分ほど早く到着してもらい、手術まで二人で話していました。
そして時間が来て、私は車椅子で手術室に運ばれていきました。
彼は立ち合いできてくれましたが、待機は手術室の外。
私も彼も、てっきり中での立ち合いかと思っていました。
どうやら、コロナ禍以降にそうなったようでした。
それでも彼も、手術室に入る用の青い服と紙帽子を着用。
赤ちゃんが生まれた時に、彼にも抱いてもらうからなのでしょう。
帝王切開で一番怖辛かったのは「麻酔と術中」
18:00〜
私は手術台の上に運ばれ、服を全て外され全裸になり、麻酔を打つために横向きに寝かせられました。
人前で、しかも周りはみんな服を着ている中、自分は衣類を何一つ纏わない。
なんて無防備な姿なのだろう。
そして、いよいよ手術が始まると思うと怖くなり、泣いてしまいました。
「怖い・・・怖い・・・」
か細い声で泣きながら、看護師さんに訴えました。
もちろん、先生の腕は信頼しているし、看護師さんたちも優しく声をかけてくれていました。
でも怖くて、少しでも安心したくて、みんな泣くものなのかと看護師さんに聞くと、「泣く方多いですよ」と答えたので、「みんな一緒なんだ!みんなこれを乗り越えてるんだ!」
と思え、気持ちを少しでも落ち着かせようとしました。
麻酔は3箇所くらいに打ったかな?
背中に打つのですが、想像以上に痛かったです・・・
麻酔が終わったらそのまま仰向けになり、胸あたりで仕切りが施され、私からは胸から下が見えなくなりました。
そして、徐々に下半身がじんわりと熱くなっていくのを感じました。
麻酔が効き始めたのです。
それから少しして、手術が始まりました。
赤ちゃん誕生の瞬間
18:28
開始から20分ほどで、お腹から赤ちゃんが取り上げられました。
(後述しますが、手術中は非常に辛いものとなりました。)
不快感と戦っている中、スタッフさんが隣に来てくれて「聞こえますか?向こうで赤ちゃん泣いてますよ」と伝えてくれました。
耳を澄ませてみると、確かに遠くの方で泣き声が聞こえる・・・
手術室は広く、赤ちゃんはちょっと離れた場所にいたのです。
それから少しして、助産師さんが赤ちゃんを抱いて、私の隣に持ってきてくれました。
我が子と初対面はきっと感動して泣くんだろうなって思っていたけれど、術中の体の不快さと闘い続けた私には、そのような余力はなく・・・
でも「かわいい・・・」と声にし、すると、赤ちゃんの顔がこちらに向いたように見えました。
私の声に反応してくれたのかな?と思い、嬉しかったです。
妊娠中、早い段階からお腹に向かって話しかけていたので、きっと私の声は聞き慣れていたはずだから。
そのまま助産師さんが、写真や動画を、預けていた私のスマホで撮ってくれました。
笑顔を作る気力すら残っておらず
それでも写真に残るなら笑顔で残しておきたいと思って、意識して微笑んでみましたが、後から写真を見ると、口元は酸素マスクで覆われているしよくわかりませんでした(^^;;

ちなみに、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、最初は泣かないみたいです。
通常分娩なら赤ちゃんは産道を通る時に呼吸の準備をするため、お股から出てきた時に産声をあげるとのことですが、帝王切開だと産道を通らないためだそう。
だから、呼吸をさせるために向こうに移動していたようです。
先生たちは赤ちゃんを取り上げたら、今度は傷口を縫わなければなりませんから、手術は更に20分ほど続きました。
「ああそうか、赤ちゃんが出てきて終わりじゃないんだった・・・」
そして、合計1時間もしないで手術は無事に終わりました。
早いですよね。
でも私の場合は術中に辛すぎて、「いつ終わるか、早く、早く」ばかり考えていたので、あっという間だったとはとても言えません(^^;;
手術室の外に出てすぐのところに彼がいて、そこで先生が私たちに、手術は無事に済んだこと、赤ちゃんが元気なことを伝えてくれました。
どうやら帝王切開で生まれた赤ちゃんが呼吸をするまでの平均は、5分ほどとのことで、そこを我が子は2〜3分で呼吸できたそうな。
何度も、「元気な赤ちゃんですよ」と優しくおっしゃってくださいました。
私ももう不快感からは解放されていたし意識ははっきりしていたので、先生の話をしっかり聞け、大変な手術をしてくれたことや赤ちゃんを無事に取り上げてくださったことへの感謝をたくさん伝えました。
先生たちと話を終えたら、私はそのまま入院部屋に運ばれていきました。
彼も一緒に。
(私の手術中に、彼は生まれたての赤ちゃんを抱かせてもらっていたようで、その写真を後から彼に見せてもらいました。)

術中に感じた、4つの不快感
「帝王切開は術後が大変」とよく聞きますが、私の場合は違いました。
術中が、とってもとっても!!大変でした。
むしろ、「大変」では言葉が軽い気がするくらい。
「発狂しそうなほど」でした。
だから、術後の辛さは大したことに感じませんでした。
とにかく術中が、非常に辛かったです。
念を押しますが、先生たちの技術を否定しているわけではありません。
むしろ、腕の良さも評判です。
私が低血圧だから?何かしらの理由で、体の不快感が出たのだと思います。
それでは、どんな不快感だったか?
脚のムズムズ
「これが一番辛かった」という人も多いかもしれません。
とにかく辛過ぎました・・・
妊娠中の就寝時に、鉄不足で脚がムズムズして辛いって妊婦さんていらっしゃると思いますが、あのムズムズです。
脚を動かせるんならまだいいんです。
術中は麻酔が効いているからびくとも動かせなくて、まるで拷問のよう。
正直、理性を保つのがやっとでした。
体のどこかで力を入れていたくて、看護師さんの手や手術台の手すりなどを力一杯握り続けていました。
力の分散をしないと気が狂いそうだったので・・・!
この不快感は、手術が終わるまで続きました。
呼吸の苦しさ
初めから呼吸器をつけるのですが、これも辛かった・・・
逆に呼吸困難になりそうでした。
息をたくさん吸いたくても吸えない。
だから余計に思いっきり吸おうとする。
でも吸えない。
吸えないというよりは、酸素濃度が薄く感じるから。
酸素がたくさん出ているはずなのに、どうしてでしょうね。
私はこのまま窒息して意識を失って死んでしまうのではないかと、何度も何度も思いました。
苦しさを看護師さんに訴えると、看護師さんは、「ゆっくり呼吸すれば大丈夫ですよ」と、繰り返し優しく応えてくれました。
看護師さんの慌てた様子は見られないし、私の声は先生たちにも聞こえているはずなのに特にこれに関しての反応なし。
だから、「きっと大丈夫なんだな、看護師さんの言うとおりにゆっくり呼吸をしていればこの苦しみから逃れられるのかもしれない。」と思い、呼吸をゆっくりするように頑張りました。
たくさん息を吸いたくなるのは我慢。
ゆっくり、ゆっくりと。
少しすると、呼吸が楽になってきました。
ああ、よかった・・・
口の渇き
息は鼻でしていたのに、気がつけば口の中がカピカピに。
脚のムズムズと呼吸の苦しさと、同時進行でした。
飲み物を飲みたくても飲めない。
これも非常に辛かったですね。
少しでも唾液を出そうと、必死に口をもぐもぐと動かし続けるしかありませんでした。
吐き気
吐き気は、手術の後半に来ました。
乗り物酔いの感じです。
じわりじわりと気分が悪くなっていき、
ついに我慢の限界が来そうだったので、「吐く、吐く」と、看護師さんに訴えました。
すぐにビニール袋を用意して横にかけてくれましたが、途端に少しずつおさまっていき、嘔吐はしませんでした。
終わって思ったこと
「帝王切開は術後が辛い」と言うということは、きっと私みたいな症状と闘いながらの人は少ないのかもしれません。
麻酔が効いているから痛くなくてラクでしょ?なんてとんでもない!!!
手術中、頭の中ではずっと、「二人目はもう考えられない」と、何度も思いました。
お腹が切られる恐怖なんて、吹っ飛んでいました。
それほど私の場合は苦痛だったのです。
でも意識はクリアだったので、あの時の光景はきちんと覚えています。
母子とも無事に処置してくださった先生やスタッフさんたちに、心から感謝しています。
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