前置き
1度目の流産を終えた時、悲しみと後悔の年から解放されるまで、
私はおよそ一週間ほどでした。
これを早いと見るか遅いと見るかは人それぞれ。
ただ、ネットで見る声ではこれが半年以上かかるというケースばかりだったと思います。
それを基準とするならば、私の立ち直り期間は短いものと言えるでしょう。
だからと言って、流れた子を忘れるわけではありません。
今でも毎日あの子のことを思い出しています。
ではなぜもう悲しみや後悔の念を感じなくなったかというと、
流産がどんなことなのかということを、
自分の中で理解ができた・落とし込めたから、なのではないかと思っています。
よく、赤ちゃんは忘れ物をとりにお空へ帰ったんだよ、というセリフを目見しますが、
私は今となってはそれは綺麗事だと思っています。
もちろん、流産してすぐはその考え方に助けてもらいました。
何もしてないのに涙が出てきて止まらない。
気がつけばぼーっとしている。
暇さえあればクラシックを聴く。
そんな感じでしたから。
しかし、もっと俯瞰して見てみれば、
地球規模で見てみれば、
妊娠も流産も生物であればどれもが経験することなんだ、と考えられるようになりました。
そしたら不思議とストンと何かが腹落ちしたのです。
それがあったからか、2度目の流産時には、ものの数日で私は元気になりました。
この時ももちろん流れてしまったことは悲しかったですし、守ってあげられなくてごめんねという気持ちでいっぱいでしたよ。
しかし、仕方のない物だと割り切れるようになったんです。
流産とはどんな物なのか、どんなことなのかを自分の中で自分なりの解釈で落とし込めたからだと思います。
すごく、楽になれました。
2度目の流産の経緯
前回の8月1日に流産してから、生理は27・28日周期で安定して来ていました。
また妊娠したかな？と気がついたのは11月の下旬。
生理が遅れてる？
しかし普段から動くことが好きなので、構わず坂道をウォーキングしたりしていました。
生理予定日から約10日後くらいにお腹にチクチクとした痛みを感じるようになりました。
そして数日したら眠気や胸の強い張りも感じるようになりました。
生理が三週間遅れているというタイミングで産婦人科へ行ったら、
やはり妊娠していて、胎嚢の中で3ミリほどに成長している赤ちゃんを確認できました。
心拍も、弱くですがありました。
翌日は、気持ち悪さも出てきました。
しかし診察から3日後、茶おりが出ました。
しかも少量ではなく、どろっとした感じで。
前回の流産の時を思い出しました。
まさかまた・・・？
翌日も、朝から茶おりがどろっと出ました。
トイレに行くたび、怖かったです。
ナプキンをつけて買い物へいきました。
その日は、昼も夜も茶おりがありました。
病院で妊娠がわかったのが12/9。
茶おりはその3日後の12/12から。
茶おりが出始めて3日目の12/14は、ドボっと、何度も出るようになりました。
そして、その日の深夜は腹痛が始まりました。
きた・・・
前のパターンと一緒だ・・・
私は流産を覚悟しました。
赤ちゃんが見れた
12/15の午前10:30頃、赤ちゃんが出てきました。
それはまたタイミングが奇跡のようなもので、
どういうことかと言いますと、
たまたま、ナプキンを変えようとトイレに行って新しいナプキンに変えてすぐのことだったんです。
トイレから戻ってきて台所で立って作業をしようとしたら、股間からドボっとズルズルっと、何かが出た感触でした。
すぐに確認してみるとなんと、まぁるいぷるぷるとしたものがあるっではありませんか！
流産の不安に駆られていた過去の中で、出てきた透明の袋は胎嚢でそれを抱いてあげたという個人のエピソードを目にしたのを覚えていました。
なので私もそういう目で見れたので、無事に滞納を手に取ってあげることができました。
そして、なんとその中に赤ちゃんが見えたんです！
ちゃんと人型をしていました。
大きい頭と、両手を胸の前に当てて縮こまっている状態の、そしてまだ足はなく尻尾のままの状態の、
イラストでよくみるような大事の形をしていました。
流石に滞納を破って中身を取り出すというのは赤ちゃんに対して失礼な気がしたので、胎嚢ごと手に取り抱いてあげました。
診察時の3ミリから、5ミリくらいまでになっていて、とっても愛おしくって可愛かったです。
ちゃんと成長してくれていたんだ。
頑張ってくれてたんだね。
また守ってあげられなくってごめんね。
しかし、悲しかったですが温かい気持ちにもなりました。
トイレに流れないでよかった。
まるでタイミングを測ってくれたかのようでした。
前回もそうでしたが、パートナーと一緒にいる時にどちらの子も出てきてくれたんです。
そこに、赤ちゃんの意志を感じます。
今回も赤ちゃんにたくさん感謝しました。
慣れ
喜ばしいことではないですが、流産のパターンを覚えてしまったようで、
今回での流産時は慌てることなく終始スムーズな対処ができました。
こうなったら数日後には腹痛がきて翌日には出てくる、と。
希望を忘れない
執着は良くないと思いますが、どこか諦めずに前向きな気持ちで、
なんならなるようにはなるさ、それでダメなら仕方がない、
そいう感覚で妊活するのは大切だと思っています。
よく、あきらめたら叶ったって聞きますよね。
私も過去に思い当たる節がいくつもあります。
だから、できる時はできる、でダメな時はダメ、とある程度割り切り、
しかし完全に諦めるのではなく、
いつかまたきてくれたらいいなぁと、気楽に過ごします。
私にできることは、卵の質を上げること。
もう高齢妊娠になるのですから、
若い子と同じようなことをしていても難しいと思います。
だから自分の無理ない、納得のいく範囲の中でではありますが、
食べ物とストレスには十分に気をつける。
気分転換のためにお菓子にとよるということはありません。
普段からより一層、トランス脂肪酸をなるべく摂らない・鉄分・葉酸・タンパク質を特に意識して摂る、と心がけました。
そして2度目の流産がら１回生理を見送り、
私はまた妊娠しています。