妊娠中、夫との温度差を感じたことはありませんか?
「夫が何もしない」「ワンオペがきつい」——育児中の夫婦のすれ違いはよく耳にします。特に新生児期は、夜中の頻回授乳や細切れの睡眠など、想像以上に大変な毎日。例えば、「3時間おきなら3時間は寝られるじゃん」のような何気ない一言に、「全然わかってない」と感じてしまうこともありますよね。
でもそれは、夫が冷たいというよりも、実際に体験していないからわからない、という部分が大きいのかもしれません。
わたしの夫も、妊娠中は特別に積極的に関わるタイプではありませんでした。それでも、新生児期を一緒に過ごしたことで、少しずつ変化が見られるようになりました。今回は、そんな我が家の経験をお話しします。
妊娠中の夫の様子
夫はもともと穏やかな性格で、やってほしいことを伝えたら大概はやってくれるタイプ。ただ、進んで何かしてくれるというわけではなく、どう関わればいいのかわからなかったのだと思いますが、少し距離を感じることはありました。
たとえば:
・一緒に歩くペースが妊娠前と変わらず早い
・寝てばかりのわたしを見て少し呆れ顔
・洗濯もいつも通りわたし
・寝る前の炊飯セットもわたし
気持ち悪くて猫背になりながら料理をしていても、体調を気遣う言葉がなかったり。ほんの一言でも「気にかけてもらえている」と感じられたら違うのに、と思っていました。
また「楽になった時に買い物行けたりしないの?」「晩ご飯の準備、楽な時に済ませておいたら?」などと言われたこともあります。気持ちはわかるのですが、少し楽になったからといって動くと、またすぐ気持ち悪くなってしまうのです。一日中気持ち悪さと闘いながら、少し楽になった瞬間だけが唯一の休憩時間。楽になった時くらいは休ませて…という気持ちは、なかなか伝わりにくいんだなと感じました。
赤ちゃんの話題を出しても会話が広がらず一言で終わることが多く、妊娠が嬉しくないのかな、という気持ちになってしまい悲しかったですが、それでは赤ちゃんがかわいそうなので、「旦那と妊婦の温度差があるのは仕方がない」と割り切るようにしていました。
夫の変化のきっかけ
とは言え元々、夫の性格的にも育児は一緒にしてくれそうというのはありましたし、実際に赤ちゃんと会ったら態度もコロッと変わるだろうという確信もあって、わたしは結構どっしりとした気持ちでいました。
なるだけ妊娠中に少しでも赤ちゃんに興味を持ってほしいこと、産後の母体の大変さや父親としての実感を少しでも感じてほしいし、今後の衝突防止も兼ねて、赤ちゃんの抱き方教室に一緒に参加してもらったりもしました。「お互い初めてのことだし一緒に学びたい」と伝えて。
結果、有休をとって一緒に参加してくれました。赤ちゃんのお人形を抱いた夫が「可愛い…」と自然に言ったのが印象的でした。妊婦体験もしてもらい、「こんなに重いの!?」と、初めての体験に楽しそうでもありました。
そして実際に赤ちゃんが産まれると写真を見て「可愛い可愛い」と大喜び。「一緒に暮らすのが楽しみ」とまで言ってくれるようになりました。妊娠中はドライだったのに、実際に我が子を目にするとそういうことも言えるようになるのだと、夫の良い変化に嬉しさを感じました。
育児休暇も進んで取得してくれ、わたしは退院後14日で我が家に戻り、夫と赤ちゃんとの3人暮らしをスタートさせました。夫の育休は、この日から1ヶ月。
▶︎里帰り2週間は短い?実際に過ごして感じたこと【体験談】
夫ができたこと
男性の「授乳はできないけどできること」は、十分あります。以下はうちの場合。
・ミルク作り、授乳:最初のうちは混合にしていたので、母乳をあげている最中にミルクを作ってもらったり、起き上がるのがどうしてもしんどいときはミルクをお願いしました。
・エアコン:出産が秋〜冬の時期だったので、授乳のたびに体が冷えるのがつらかったのですが、エアコンをつけてくれるだけでもありがたかったです。
・抱っこ:ゲップ〜寝かしつけを交代してもらうこともあり、わたしは少し早く休むことができました。
・オムツ替え:回数が多いので、時々交代してもらえるだけで助かりました。
・深夜に一緒に目覚める:赤ちゃんが泣きだすと夫もすぐに目覚めてくれていたのが、非常に心強かったです。何をするでもないのですが、この行為だけでも「一緒に育児している」と感じられました。
新生児期を一緒に過ごした結果、夫が変わったこと
育休明けに変化があった夫の行動をご紹介します。
・弁当を自分で用意するようになった:出産前までわたしが用意していたお弁当を、育休明けからは自分で準備するように。おかずは冷凍食品ばかりですが、ゆで卵の作り置きと冷凍ブロッコリー・冷凍ほうれん草は常備し、詰めてもらっています。
・炊飯をセットしてくれるようになった:寝る前の炊飯セットが地味にストレスだったのですが、夫が自発的にやるようになりました。
・夕食を作ってくれることが増えた:うどんやカレーなど簡単なものですが、わたしが疲れている感じだと「何か作ろうか?」と聞いてくれるようにもなりました。
・ゴミ出しを自発的にするようになった:妊娠中は頼めばやってくれる感じでしたが、徐々に自ら曜日を意識してゴミをまとめて出してくれるように。夫なりに考えてくれているのだなと感じました。
夫の育休があったから精神的にも助かった
「明日仕事だから起こしたら悪い」そんな気遣いをしなくていい。余計な遠慮がなく、気持ちがとても楽でした。ちょっとした気がかりがあるかないかで、精神的な負担は大きく変わると思います。
夫に母体の大変さを伝える工夫
うちの子は生後3ヶ月頃から夜にある程度まとまって寝てくれるようになりました。ありがたいことなのですが、だからといって母体が急に楽になるわけではありません。体の回復もまだ途中ですし、疲れが抜けきらない日々が続きます。
たとえば授乳だけでも、1日400〜500kcalくらい消費すると言われているほど体力を使います。「家にいるだけなのになんで疲れるの?」「夜は少し寝られるようになったし、もう楽になったよね?」と思われてしまうのは嫌。全然そんなことないのに、と思いながら。実際に話すと「へぇ〜!」と驚いてくれたので、これは話してよかったです。
そこで、わたしは授乳中に赤ちゃんに向かって「お母ちゃんからいっぱい栄養とりな〜」と声をかけたりしていました。赤ちゃんに話しかけているようで、実は夫にも聞こえるように(笑)「遠慮なくたくさん食べて!」と思ってもらえるようなささやかなアピールです。
まとめ
新生児期を夫と一緒に過ごして、本当に良かったと思っています。細切れの睡眠、深夜の授乳、お世話。これらを同じ空間で一緒に体験したことは大きかったのではないかと思います。おかげで夫に色々と頼みやすくなりましたし、今でも夫なりに考えて動いてくれているのが伝わってきます。
人は、自分が体験したことでないと、なかなか実感できないもの。新生児期は大変な時期でもありますが、夫婦で同じスタートラインに立てた時間でもあったと思います。
改めて、夫には本当に感謝しています。
夫よ、いつもありがとう。
▶︎里帰り2週間は短い?実際に過ごして感じたこと【体験談】
▶︎産後の抜け毛はいつから?4ヶ月で増え6ヶ月がピークだった話
