見た目で態度を変える人ほど、浅はかで未熟である理由。




1.人を見た目で判断する人、
周りにいませんか?

たとえば、派手なメイクをしている人を見て「軽そう」と決めつけたり、ブランド品を持っていない人に対して「経済力がない」と勝手に見下したり。
そんな人、あなたの周りにもいませんか?あるいは、自分自身がされたことがあるかもしれません。

見た目で態度を変える人は、世の中に想像以上に多い。
でも、私は思うのです。そういう人たちの目は、“今”しか見ていないと。



2.表面的な判断は、想像力の欠如。

人の見た目というのは、あくまでその人の「現在地」にすぎません。
そこに至るまでに、何があったのか。どんな経験をして、どう変わってきたのか。見た目からはわからないものが山ほどあります。

でも、見た目で態度を変える人たちは、その“物語”を想像しようとしない。
彼らには、他人の背景を思い描く力、つまり想像力が欠けているのです。

 

3.自分が変化したことがない
人は、人の変化も信じない。

私もかつては「派手」と呼ばれる側にいました。
見た目も言動も、今の私とはまるで違っていました。
けれど、そこから私は何度も何度も変化をしてきました。
だからこそ思います——人は、いくらでも変われると。

でも、見た目だけで人を判断する人は、おそらく自分自身がこれまで大きく変わったことがない
だから、他人の過去や変化を想像できない。
「今この瞬間の姿=その人のすべて」と思ってしまうのです。


4.見た目で態度を変える人ほど
”浅はかで未熟”である理由

これははっきり言います。
見た目で態度を変える人は、浅い。そして未熟です。

なぜなら彼らは、自分が安心できるカテゴリに人を当てはめてしか物事を見られない。
自分が理解できる範囲の「見た目」でしか、人を評価できない。
それはつまり、自分中心の視野から一歩も出ていないということです。

”大人の顔をしているけれど、実は「見た目がすべて」だった10代の思考から成長できていない。”
そう言っても過言ではありません。

他者を見下すことで、自分の価値を保とうとする人に限って、内面が空っぽなことが多い。
だからこそ、見た目に頼る。
言い換えれば、「浅い人ほど、人を深く見ようとしない」のです。

 

5.表面的なものに
飛びつく人たちも、根は同じ。

だから私は、たとえば、「ギャルが好き」と公言している男性を見ると、ダサく感じます。
見た目のインパクトにしか目がいかず、「中身」や「背景」を見ようとしないその感性が、なんとも浅い。

「若い子が好き」と言う男もそう。年齢という数字でしか女性を測れないという時点で、人間の深さを見ていない証拠だ。
それはつまり、「自分もまた、見た目で判断されたいと思っている未熟な存在」なのかもしれない。
(ちなみに、いい年して「若い子が好き」と言ってる男性に限って、同年代の女性から相手にされていないという傾向がある。要するに、強がっているんです。)

「芸能人に会いたい」と言っている人たちにも、同じものを感じます。
昨日まではその存在に見向きもしなかったのに、有名になった瞬間に飛びつく。
それって、その人の中身が好きなのではなく、“肩書き”に反応しているだけでは?
有名というだけで特別視する。人はみんな同じなのに。

しかも、同じ人なのに有名かどうかで態度を変える。
それは見た目で態度を変えるのと、まったく同じ構造です。



他にも、「キャバ嬢が好き」と言っている男性にも、同じ浅はかさを感じます。
キャバ嬢だって、お店や客の前では“そう振る舞っている”だけで、舞台裏ではごく普通の子です。
というより、そもそも“キャバ嬢になる”には過程があります。
その子は元々、その辺にいた普通の女の子で、生活のため、夢のため、何かを得るためにその仕事を選んだ。
生まれたときからキャバ嬢だった人なんて、いません。

それを理解せず、「キャバ嬢だから」「アナウンサーだから」好きと言ってしまう男性たちは、その人の「役割」だけを見ているにすぎません。(自分が商品なお仕事なので、必然的に綺麗な人が多くなりますが。)

結局そこでも“自分が手に入れられない光”に酔っているだけ。
相手の中身も、素の顔も、何も知らないのに。

こういう視線の浅さこそが、人を見た目や肩書きで判断する未熟さの象徴なのです。

私は女性なので、ついつい男性の例ばかり挙げてしまいますが、女性たちにも同じく問いかけたい。
たとえば男性アイドルを追いかけるその情熱、本当に必要?
芸能界にいなくても、行く場所を変えれば、同じようにかっこよくて魅力的な人はたくさんいます。
もしそういう人たちと“対等に関われる自分”になれたら、テレビの向こう側なんてもうどうでもよくなるものです。(男性が女性アイドルを追っかけるのなんかもそうですね。)

「憧れ」を追い続けるのは、逆に言えば「自分には届かない」と思っている証拠。
そのマインドこそが、「見た目に振り回される人生」を生み出しているのかもしれません。

6.見た目の向こう側を見る力を持てるか?

人の背景を想像し、見た目の奥にある物語を感じ取ること。
それができる人こそ、成熟した人間だと、私は思います。

今だけ、見た目だけを切り取って評価するのではなく、
「この人には、どんな過去があったのか?」
「どうしてこの見た目を選んでいるのか?」
そう考えることが、人を尊重するということではないでしょうか。

もしあなたが今、自分の過去を乗り越えてきた実感があるのなら、
きっと他人の変化にも目を向けられるはずです。

自分の深さにも気づいている人は、人の深さにも気づける人、なのですから。



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