「一時預かりを使えば、入園しなくてもいいんじゃない?」
そんなふうに考えたことはありませんか。
私もそうでした。家で娘を見ながら、自分の作業もしていると、毎日でなくても決まった時間に預けられれば十分かもしれない…そう思えたんです。
でも、近くのこども園の園長先生に詳しく聞いてみたら、利用は多くても月2回程度が現実的とのこと。
結局、入園の申請はそのままにしました。
この記事では、私が一時預かりに期待していたこと、園長先生から聞いた現実、申し込む前に確認しておきたいことをまとめます。
※私が話を聞いた、1つの園の例です。事情は自治体や園によって違うので、参考のひとつとして読んでくださいね。
一時預かり(一時保育)とは?
一時預かり(一時保育とも呼ばれる)は、保育園やこども園などで、園に通っていない子どもを一時的に預かってもらえる仕組みです。仕事や通院、冠婚葬祭のほか、自治体によっては育児のリフレッシュでも使えます。
利用できる日数や時間、料金は、自治体や園によってさまざまです。使ってみたい方は、まずはお住まいの自治体のホームページや窓口で、基本のルールを確認してみてくださいね。
似た制度に「こども誰でも通園制度」もあります。2つの違いは、こちらの記事でくわしく比べています。
→ こども誰でも通園制度と一時保育を調べてみた!1時間300円の制度は誰でも使える?違い・実施園・注意点
一時預かりで、入園の代わりにならない?
私の住む市の案内を見ると、一時預かりは週に数日、1回に半日近く、しかも手頃な料金で利用できるように書かれていました。
「これ、最高じゃん!」と思いました。
入園すると、基本は毎日です。休んでもいいとはいえ、休んだら罪悪感が出そうだし、毎日の時間にも縛られます。
でも一時預かりなら、今の生活との両立ができそう。朝ゆっくり起きられる日も残せます。毎日でなくても、決まった時間に定期的に預けられるなら、作業できる時間が継続的に確保できて、気持ちもずいぶん違うはず、と魅力的でした。
夫とも、「まずは一時預かりを使ってみて、時間が足りなければそのまま入園。十分なら、入園の申請を取り消せばいいね」というところまで話していました。
園長先生に聞いた、一時預かりの現実
別の用事で近くのこども園に行ったとき、一時預かりについて聞いてみました。その日は園長先生が不在だったので、翌日、あらためて電話で詳しく説明してくださいました。
結論から言うと、そんなに都合のいいものではありませんでした。
在園児が優先。多くても月2回、日程も園の予定しだい
園では1年を通して行事があり、どうしても在園児が優先になるそうです。そのため、一時預かりの利用は多くても月2回程度が現実的とのこと。
日程も、使いたい日を自由に選べるわけではなく、こちらの都合と園の予定が合う日を探す、マッチングのような形になるそうです。こちらの希望日はある程度言えるけど、最終的に園側から「この日なら大丈夫ですよ」と提案してもらうイメージです。
市の案内に書かれていたのは、あくまで制度上の上限。実際に使える回数は、園の事情で大きく変わるんですね。
残念ながら、私が考えていた「決まった時間に定期的に預ける」使い方は難しそうでした。このように理想と現実が違うこともあるので、近くの園にも一度電話で聞いてみてくださいね。
長時間の利用は、子どもの負担やお昼寝の兼ね合いで意外と難しい
親と離れることに慣れていない赤ちゃんは泣いてしまうことが多く、1回に数時間まとめて預けるのは負担も大きいそうです。
それに、お昼寝の時間もあります。朝から預けてもすぐお昼寝の時間。お昼からだと、お昼寝の時間から始まって、起きたらすぐお迎え。長い時間の利用は、現実的ではないとのことでした。
実際は、入園前の「慣らし」で使う人が多いらしい
その園での利用は、入園前の慣らしとして使われていることが多いようです。
話を聞いて、私のように「家で子どもを見ながら、自分の時間をつくるために使いたい」人は、少数派なんだなと感じました。今は共働きが当たり前の風潮もあるので、自然とそういう使い方が多くなるのかもしれません。
入園の予定がない人が使うのは、気まずい?
園長先生と話して、もうひとつ気になったことがあります。
電話では、「園の様子を見たいという感じですかね?」と聞かれました。私は、「自分の作業時間を確保したくて」と、そのまま伝えました。
また、「うちの園に入園してくださるとのことなので、一時預かりもしっかり対応したい」——そんなニュアンスのお話もありました。
わざわざ電話をくださるなど、丁寧に対応してもらいました。ただ、そのときふと思ったのが、「もし入園の予定がなかったら、どう思われるんだろう」ということ。
内心どう思われて、どう対応されるのかな…と考えると、少し気まずい。たぶん、ほかの園に聞いても、同じように感じると思います。
一時預かりは、入園するかどうかに関係なく使える制度です。それでも、使う側がつい気をつかってしまう——そんな見えないハードルも、あるのかもしれません。
結局、入園の申請はそのままにしました
私が一時預かりに求めていたのは、定期的に、決まった時間に作業できることでした。月2回程度では、その目的にはほとんど届きません。一時預かりでは希望どおりの使い方はできないとわかったので、入園の申請はそのままにしました。
(そもそも、なぜこども園に入れることにしたのかは、自宅保育か保育園か。「3歳まで一緒に」のつもりだった我が家が、1歳半からのこども園を決めるまでに書いています)
ということで、夫と話していた「まずは一時預かりで試してみる」という計画は、見直しに。
一時預かりは、入園までに使う機会があれば…くらいに考えることになりました。
とはいえ、来年4月の入園までは、まだ半年ほどあります。
今は、娘が寝ている時間に作業をしていますが、お昼寝が短い日もあれば、私の体調が悪くて一緒に寝てしまう日もあります。夜は寝かしつけのあと、私も倒れるように寝落ちしてしまいます(夜遅くに作業すると目が冴えてしまうので、最近はしないようにしています)。早朝に起きようにも、娘はいまだに夜中に何度か授乳で起きるので、作業時間の確保がなかなか難しいのが現状です。
入園までの作業時間をどう確保していくか、夫と相談しながら引き続き考えていこうと思います。
一時預かりを考えている人へ:申し込む前に聞いておきたいこと
使ってみたい方は、こんな順番で調べてみてください。
「一時預かり ○○市」のように検索して、対象・日数・料金などの基本のルールを確認
STEP2市区町村の担当窓口に電話する
ホームページを見てもわからないことを聞く
STEP3使いたい園に直接電話する
実際の使いやすさを聞く(確認したいことは、下のリストへ)
ただ、自治体のホームページだけでは、わからないことばかりでした。私の経験から、STEP3で園に確認しておきたいのは、こんなことです。
・実際には、月に何回くらい使えそうか(制度上の上限ではなく)
・日程の決め方(決まった曜日にできるか、その都度相談か)
・1回に何時間くらいが現実的か(お昼寝や、慣れるまでの様子も含めて)
・行事などで、使えない時期はあるか
・別の園と組み合わせて使えるか
ちなみに、別々の園を組み合わせて使うことは、市のルール(週の利用日数の上限)の範囲内ならできるそうで、実際にそうしていたママさんもいたそうです。
使いたい目的がはっきりしているなら、なおさら数字だけで判断せず、直接聞いてみるのがいちばんです。
まとめ:一時預かりは「入園の代わり」にはなりにくかった
・市の案内では、週に何日も使えそうに見えた
・でも園長先生の話では、在園児が優先で、多くても月2回程度が現実的
・赤ちゃんの負担やお昼寝を考えると、長い時間の利用も難しい
・私の場合は作業時間の確保にならず、入園の申請はそのままに
制度の上限と、実際に使える回数は別もの。
もし一時預かりや入園で迷っているなら、まずは役所や園に電話して、話を聞いてみることから始めてみてください。自分と家族に合う形を見つける、第一歩になると思います。
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