妊娠35週1日目の、41歳妊婦です。
妊娠26週か27週の健診で「このままだと鉄剤の処方か注射になります」と言われました。
血液検査の結果で、貧血気味だったのです。
鉄分の多い食材やメニュー例が載った用紙を渡され、次の健診までに改善してくださいと指導を受けました。
「貧血は出産時や赤ちゃんへの影響もある」と聞いたら、やっぱり真剣に取り組まないと…!
そう思い、普段は買わないひじきや貝類などの食材も取り入れ、副菜を増やしたり、吸収をよくする工夫をしたりと、食事面でかなり頑張りました。
でも正直、続けるのは大変。食費も上がるし、毎日の献立に悩むし…。
そして2週間後の健診(28週)では、残念ながら貧血のまま。結局、鉄剤を処方してもらうことになりました。
そのときの気持ちは「助かった〜!」。
「これだけ頑張ってダメなら薬の方が楽でいいや」と素直に思いました。
今回は、貧血妊婦体験記として、記事に残します。
1. 鉄剤を飲み始めて感じた体の変化
妊娠中期、私はしょっちゅうこむら返りを起こしていました。寝起きに伸びをすると、ふくらはぎがピキーン!1分以内には収まってくれますが、あの痛みはなんとも言えません。
しかも、吊った後は筋肉痛に。ひどい時は、車から降りた時にも吊ってしまいました。それに、妊娠中はたいして運動もしていないので、治りも遅い(^^;;
原因はなんとなく、ミネラル不足かなぁと思っていました。
しかし、気がつくと、あんなに頻繁に起こしていたこむら返りをしなくなっていることに気がつきました。同時に、就寝時のむずむずもなくなっていたのです!
鉄剤を処方され飲み続けて3〜4週間が経った頃だったと思います。
「なるほど、あのこむら返りやむずむずは、鉄分が不足していたということだったのかも。」
鉄剤を飲んですぐに効果が出たわけでもなく、飲み始めて数週間が経った頃だったので、時間をかけて効き目が見えてきたことに、よりリアルな感じがしました。
2. 妊娠中の鉄剤、費用と続けやすさは?
フェロミアとは?
クリニックから処方されたのは、「フェロミア」という錠剤のお薬。
鉄欠乏性貧血の治療薬で、錠剤の中でも食事の影響を受けにくいため、幅広い患者さんに使われているみたいです。
副作用としては、吐き気や腹痛、便秘や下痢などの胃腸障害があるとのこと。
そのためか、先生や看護師さんに何度か、吐き気とかありませんか?と聞かれました。
幸い、私は特にそんな症状は出ませんでした。
鉄剤を飲み続けて実感できた変化に安心したものの、次は「費用や続けやすさ」が気になるポイントです。
処方量とコスト
1日2錠(朝・夜の食後1錠ずつ)。
この時の健診は2週間ごとだったので、次の健診までの14日分を処方されていました。
2回処方してもらったので、合計28日、およそ1ヶ月間、フェロミアを飲み続けたことになります。
費用は、14日分で230円。
約1ヶ月では460円。
こんなに安いんですね。保険適用だからでしょうか。
ありがたかったです。
3. 鉄剤を飲みながらの食事と栄養の工夫
貧血対策を指導されて鉄剤を処方されるまでの期間は、食事の工夫を頑張っていました。
普段ならなかなか買わないアサリやハマグリ、シメジ、ひじき、高野豆腐、カボチャ(私は大好きなんですが、彼があまり好きではなくて・・・)など。
でも、鉄剤を処方してもらったら、突如食事は手抜き気味になりました。きっと食事の工夫がストレスになっていたんでしょうね。短期間だったからまだできていたのかも。鉄剤を飲み始めて、途端に気にしなくなりました。結局、食事の工夫では貧血は治りませんでしたから、体質もあるのかと思いますが、鉄剤を処方してもらえて本当に良かったです。
心がけていたと言えば、食後30分以内にお水で飲むこと。あと、ビタミンCやタンパク質も、鉄の吸収を少しでも良くするために積極的に取りました。
例えば、ポッカレモンを水に入れて飲んだり、ゆで卵を1日2〜3個食べるなど。
4. 鉄剤は4週間でストップ、その後の体調は?
鉄剤を処方されてから3回目の健診では、処方はありませんでした。今回も鉄剤をもらいたいと伝えましたが、4週間も飲み続ければ貧血は改善されるという判断だったのかもしれません。妊婦が必要以上に薬を飲むべきではないという配慮もあるのでしょう。
この記事を書いている時点で、薬が切れてから20日ほどが経過しています。実は4日前に、こむら返りが再発してしまいました。きっとまた鉄分が足りていないのだと思います。最近の食事で鉄分を意識したのは、マグロの缶詰を取り入れたくらいです。普段の食事だけでは補いきれないのが現実ですね。
ちなみに、私は中学生の頃にも鉄欠乏性貧血と言われ、鉄剤を処方されたことがあります。その時の変化は驚きでした。長距離走が苦手で、走るとすぐ疲れて大体ビリに近かったのですが、ある日鉄剤を飲み始めてからの長距離走で、突然苦しくなく走れ、周りをぐんぐん追い抜いたことを今でも強く覚えています。想定外の出来事だったので、驚きました。そんな経験もありました。
明日の健診では再び血液検査があるので、結果次第では鉄剤を再処方してもらえるかもしれません。
5. 次回健診に向けての不安と期待
出産予定日は、来月10/21。
今日は9/18なので、出産までいよいよあと1ヶ月に迫ってきました。
しかも初産は予定日よりも早まる傾向があるとも聞くので、そろそろ心構えをしっかりして開かなければならないと思っています。
ドキドキしますね・・・!
赤ちゃんもどんどん大きくなっていて、腰回りが結構重たくなりました。腰も、気をつけていないと立てないかもしれないくらいになっています。
ここまで育ってるんなら多少、私の摂る栄養が減っても問題ないのでは?とも頭をよぎります。
でも、出産するまでリスクは可能な限り避けなければと思い直すので、やはり貧血ではいけないでしょう。
市販のサプリで対策を取っていた時期もありましたが、やはりお薬には勝てないようです。
以前、独身時代に当時よく行っていたドラッグストアの店員さんが、鉄分入りのチーズをいつも買っている私に「鉄分気にしてるの?そういうのは気休めだわ。病院でもらう鉄剤が一番!」と言っていたことがあります。嫌味な感じではなく、その人自身、ずっと病院で鉄剤を処方してもらっているみたいでした。私はその商品の味や食感が好きだったので、鉄分はプラスアルファくらいで捉えていたんですけどね、結構記憶に強く残っています。
私は体質もあると思うので、他の人と同じような食事をとっていても、貧血になりやすいんだと思います。赤ちゃんがいるなら尚更のこと。その上で、食事のみで貧血から抜け出すのはかなり困難。
また鉄剤を処方してもらいたいです。
まとめ
妊娠中期で貧血と診断され、食事での工夫を続けましたが改善せず、鉄剤を処方してもらうことになりました。
飲み始めて数週間でこむら返りやむずむずがなくなり、効果を実感。費用も安く、続けやすかったのが正直ありがたかったです。
一方で、鉄剤はずっと飲み続けられるわけではなく、4週間でストップ。その後は再び症状が出てきて、やはり食事だけで補うのは難しいと感じました。
妊娠中の貧血は、母体だけでなく赤ちゃんにも影響すると言われます。自己判断せず、医師の診断に従って適切に治療を受けることが大切だと思います。
私の体験が、同じように貧血で悩む妊婦さんの参考になれば嬉しいです。
同じ時期に私が体験したことを、他の記事にもまとめています。気になる方はこちらもどうぞ。
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※この記事は、私自身の妊娠中の体験をまとめたものです。
健診や薬の使用はすべて医師の指示に従って行っています。
体験談は参考としてお読みいただき、ご自身の判断で薬を使用したり食事を変えたりせず、必ず医師や助産師に相談してください。