流産後の妊活はいつから再開した?2回の稽留流産のあと、私が待たなかった理由と気持ちの変化

窓辺の鉢植えから新しい芽が伸び、横に2輪の花が寄り添って咲いているイラスト

「流産のあと、次の妊活はいつから始めていいの?」
流産を経験すると、悲しさの中で、そんなことも気になりますよね。

私は39歳で妊活を始めて、2回の稽留流産を経験しました。そして40歳で3回目の妊娠をして、41歳で娘を出産しています。

先に結論を書くと、お医者さんには「生理を1回見送ってから」とすすめられましたが、私は待たずに、流産のあとも普段どおりに過ごしていました。1回目の流産のあとは約4か月、2回目の流産のあとは約2か月で、次の妊娠がわかりました。

この記事では、流産から次の妊娠までの流れと、1回目と2回目で大きく変わった気持ちを、正直に書きます。

※私個人の体験です。妊活をいつ再開するかは、体の状態によって違います。必ず主治医に相談してください。



流産後の妊活、お医者さんに言われたこと

2回とも、手術はせずに、赤ちゃんは自然に出てきてくれました。そのあとの診察で、お医者さんから言われたのが「次の妊活は、生理を1回見送ってから」ということでした。「絶対に守ってください」というより、「そうするのがおすすめですよ」という雰囲気でした。

ただ、私は待ちませんでした。流産のあとも、タイミングを含めて、普段どおりに過ごしていました。

とはいえ、これは私の場合の話で、まねをすすめるものではありません。流産のあとの体の回復には個人差がありますし、手術をしたかどうかなどでも、お医者さんの判断は変わります。

ちなみに、イギリスの国民保健サービス(NHS)は、次の妊娠について「症状がおさまって、気持ちの準備ができたら」としています。また、流産のあと次の生理が来るまで、8週間ほどかかることもあるそうです。日本では「生理を1〜2回見送ってから」と言われることも多く、目安は医療機関によってさまざまです。迷ったら、主治医に相談するのがいちばんです。
(参考:NHS「After a miscarriage」(英語))

流産から次の妊娠までの流れ

1回目の流産のあと(約4か月で妊娠)
8月1日 1回目の稽留流産。出血は10日ほどで止まる
 ↓
約30日後 流産のあと、初めての生理。その後は27日周期で安定
 ↓
11月 流産から4回目の生理予定日が遅れて、2回目の妊娠がわかる
2回目の流産のあと(約2か月で妊娠)
12月15日 2回目の稽留流産。「不育症」の診断
 ↓
1月14日 流産のあと、初めての生理
 ↓
2月 次の生理が来ず、3回目の妊娠がわかる(この妊娠で娘が生まれました)

※稽留流産:出血や腹痛がないまま、子宮の中で赤ちゃんが亡くなっている状態のこと。不育症:妊娠はしても赤ちゃんが育たず、2回以上の流産や死産を経験している状態のこと。(参考:日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」、こども家庭庁「不育症のこと」)

流産のあと生理が戻るまでの期間や、その後の周期、体調には個人差があります。あくまで、私の場合の流れとして読んでくださいね。

それぞれの流産のことは、くわしく別の記事に書いています(記事の最後にリンクを載せています)。

1回目の流産。悲しみの中で、次に進むためにやったこと

1回目の流産のあとは、正直、また一からやり直しという気持ちでした。いつ授かれるのか、先の見えないしんどさもありました。

それでも、気持ちは前を向くようにしていました。気持ちを奮い立たせないと、心が折れそうになるので。
当時の私は、食事で「抗酸化」を意識して、卵子と精子の質を上げようと頑張っていたんです。だから、「よし、また次!」と、ある意味チャレンジ精神のような気持ちもありました。たんぽぽ茶を飲み始めたのも、この頃です。無理のない範囲で、少しでも抗酸化を意識したかった。

流産のあとの生理は27日周期で安定していて、「またすぐ妊娠できるかな」と期待していました。でも、3回目の生理が来たときには「妊娠って、そう簡単じゃないんだな」と。そこから「気長に考えよう」と構えられるようになった頃に、2回目の妊娠がわかりました。
嬉しかったですし、今度こそ!と言う気持ちでした。



2回目の流産。自分を追い詰めないために、手放したこと

「半年頑張れば変わるはず」という期待を、手放す

2回目も流産。抗酸化の食事を続けて、ちょうど半年がたった頃でした。
「卵子や精子の質は、半年くらいで変わってくる」と聞いていて、早く妊娠したくて「半年後」に期待していただけに、ショックは大きかったです。「半年頑張ったのに、私はまだ足りないのか」と。

実は、妊娠12週未満の早い時期の流産で、いちばん多い原因は赤ちゃん側の異常(染色体の異常など)だといわれています。つまり、流産は、ママの頑張りが足りなかったから起きるものではないとのことなんです。それでも自分のせいって考えてしまいますけどね。
(参考:日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」)

卵子の質が変わるまでの期間も、人それぞれ。期待しすぎずに、今の自分にできることを、できる範囲で続けていけばいい。そう考えられるようになったことが、肩の荷を少し下ろすことにつながっていきました。

「妊娠してるかも」の我慢を手放して、普段どおりに

先が見えない現実に、少し気持ちが変わりました。
妊娠のことばかり気にしていたら、今を楽しめない。そんな日々を過ごしていても、心にも体にも良くないんじゃないか?と考えたんです。むしろ、今を彼と楽しみながら過ごして、その中で自然に授かれたらいい。そう考えるだけで、少し肩の荷が下りました。

かといって抗酸化の基本は変えませんでしたが、食べ物には少し寛容になりました。インスタントラーメンを食べたり、スーパーのお惣菜を買ったり、外食をしたり。もちろん、食べるときは野菜やタンパク質など、栄養のバランスは意識していました。

それまでは「妊娠してるかも」と思うと、なんとなく行動を控えることもありました。例えば、当時私は彼と毎週末登山をしていたのですが、もし妊娠していたらと思ってなんとなくお腹を守るように登っていたりして。でも、そういうこともやめて、本当に普段どおりに過ごすようにしました。「妊娠してるかも」と考えそうになったら、頭をサッと切り替える。それができるくらい、ちょっとふっきれていたんだと思います。

「授かりたい」という力みを、手放す

私の友人には、子どもがほしくて不妊治療に通っていたけれど、授かれなかった人が何人かいます。そのことを思うと、「ひとりじゃない、仲間がいる」という感覚もありました。それも、肩の荷が下りた理由のひとつです。

抗酸化や妊活は続けたけれど、「授からなければいけない」という力みは、手放せました。そして、その次の周期で3回目の妊娠がわかり、この子が、今の娘です。

流産の悲しみを、夫と分かち合えないとき

流産のことを彼(今の夫)に伝えたとき、返ってきたのは「そっか」「残念だったね」くらいの言葉でした。

正直、気持ちに寄り添ってもらえている感覚はなくて、寂しかったです。彼を責めたいわけじゃなくて、ただ、「悲しいね」「つらいね」って一緒にいてほしかっただけなんです。ふとしたときに涙が出ることもありましたが、泣いている私に、彼は少し引いている感じでした。悲しさを、ひとりで抱えなければいけないのが、本当につらかったです。

でも、今思うと、これはお腹に命が宿っていた私と、そうでない彼との、感覚の違いだったのかもしれません。当事者でなければ、「ああ、流れちゃったんだね」と感じるくらいなのが、自然なのかもしれないと思います。

ただ、娘が生まれた今なら、彼の受け止め方はきっと違うはずです。赤ちゃんへの見方が、すっかり変わったと思うから。流産は、生まれてくるはずだった命との未来を失うこと。今の彼なら、その悲しみを、きっとわかってくれると思います。

流産のあと、先が見えずにしんどいあなたへ

2回の流産を経て、今は1歳になった娘と毎日を過ごしています。娘を見ていると、ほぼ毎日のように「生まれてきてくれて、ありがとう」と思います。本当に、尊い存在です。そして、私のお腹に来てくれたあの子たちへの感謝と愛おしさも、今も変わりません。

流産のあとは、体の回復も、気持ちの回復も、人それぞれです。頑張り続けることも、少し肩の力を抜くことも、どちらも正解だと、私は思います。

そして、悲しさをうまく分かち合えなくても、それはあなたが弱いからではありません。同じように感じていた人が、ここにもいます。




まとめ:流産後の妊活、いつから再開するかは主治医と相談を

まずお伝えしたいのは、ここに書いたのはあくまで私の場合だということ。いつから妊活を再開していいかの医学的な判断は、主治医に確認してくださいね。

・お医者さんからは「生理を1回見送ってから」とすすめられた
・1回目の流産のあとは約4か月、2回目のあとは約2か月で妊娠
・1回目のあとは、悲しみの中でも「よし、また次!」と前を向いた
・2回目のあとは、「期待」「我慢」「力み」を手放して、普段どおりに。その次の周期で娘を授かった
・悲しみの分かち合いは、夫婦でも難しいときがある。でも、娘が生まれた今の夫なら、きっとわかってくれると思う

流産のあとは、「守ってあげられなくて、ごめんね」と、流れてしまった子を思う悲しさでいっぱいになります。その気持ちは、それだけその子を大切に思っていた証なんだと思います。この記事が、今まさにその悲しみの中にいるあなたの、小さな支えになればうれしいです。

※この記事は、私個人の体験をまとめたものです。医学的なアドバイスではありません。

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